《台所の嫌がらせ屋》と《ロウクスの戦修道士》
2009年2月17日 MTG コメント (2)バントカラーを含んだデッキを使っている人なら必ず通るであろうお話。
3マナ域のクリーチャー、《台所の嫌がらせ屋》と《ロウクスの戦修道士》、どっちを使うべきなのでしょうか?
それぞれのスペックを軽く挙げましょう。
《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
(1)(W/G)(W/G)
頑強
~が場に出たとき、あなたは2点のライフを得る。
3/2
《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》
(W)(U)(G)
絆魂
3/4
どちらも「3マナ域のクリーチャー」「ライフゲインを見込める」といった共通点があり、スロット的にも片方は入れたいけど両方を入れるのはちょっとためらわれるこの2枚。
それぞれを比較した場合の長所、短所を考えてみましょう。
《台所の嫌がらせ屋》
長所
・色拘束の関係でプレイしやすい
・場に出たときにライフゲインができるから、ある意味出た時点でひと仕事果たしている
・頑強があるためチャンプブロックに使いやすく、もし+1/+1カウンターを置くことが可能なら使いまわせる
短所
・タフネスが低いため、帰ってはくるけど自身は死にやすい
・軽い全体除去に巻き込まれる
・頑強後はタフネス1なので戦力としては計算しづらい
・《マグマのしぶき》《流刑への道》等の「墓地へ落ちない除去」や萎縮に弱い
《ロウクスの戦修道士》
長所
・パワーはともかくタフネスが高いので、けっこう安心して戦闘に駆り出せる
・絆魂があるので、ダメージを与える回数が多くなるほどライフが増える
・火力系のカード1枚ではなかなか除去しづらい(《炎の投げ槍》以外ならほぼ2枚は必要になる)
短所
・色拘束がキツいため、マナが都合よく揃わないとプレイできない
・場に出てすぐ対処されるとライフゲインができない
・火力以外の除去はまんべんなく刺さる
こんなところでしょうか。忘れてる部分もあるかもしれないのでお気づきの方はコメント残してくだされば訂正します。
この2つを使う場合の考え方は、おそらくデッキによると思われます。
青が出ないデッキ、白か緑のどちらか一方しか出ないデッキなら台所しか使えないから簡単でいいのですが(笑)、両方使える条件が揃っている場合、けっこう迷うところだと思います。
どちらを使うべきかを考えるにあたっては、やはりメタデッキとの相性、というお話になってきそうなので、いくつか挙げてみます。
・赤白ガッポ
単体のパワーよりも数で押してくるイメージの強いこのデッキの場合、やはり単体の戦闘能力で上回るロウクスの方に軍配でしょう。単体除去はリムーブ系なのでどちらも耐性は大して変わらないですし、トークン2~3体で落とせるキッチンと違ってロウクスは戦闘で倒すのに骨が折れると思います。
・赤黒ブライトニング
場に出たときにライフを稼げ、色拘束の関係で出遅れることの少ないキッチンが少し有利にも思えますが、《マグマのしぶき》《斑点の殴打者》《ボガートの突撃隊》と頑強は少し期待薄になることも考えられます。あと2点のゲインだと実質火力1発分のダメージを防いだのと同じ効果なので、どこまで影響するか、という話にもなります。3~4枚積んで連打できるなら効果的とも思えますが、その場合は《火山の流弾》あたりで一掃される可能性もあるので難しいところです。
ロウクスの場合、出たらすぐ対処されるのは明白ですが、《炎の投げ槍》以外なら少なくとも1対2交換は期待できそうです。仮に生き残れば祭りです。
後続のクロックを用意できる構成なら、「火力を多く使わせた」と考えて作戦を立てるのも一つの手だと思います。
・黒緑エルフ
《レンの地の克服者》が出た場合は、どちらを出しても恐らく睨み合いでしょうw
戦闘力の高いロウクスが早い段階で出た場合、相手の軍勢が整っていなければ序盤から攻めてライフレース的にも有利になれそうですが、結局2/2以上の生物が2体並ぶと止まってしまうのは仕方ないです。ただブロッカーに回ってもビーストトークンを1体で倒せるのは大きいです。
キッチンの場合はほぼブロック専用になるでしょう。終盤に引いてきたら相手のフィニッシュを少し遅らせることができるようになるかもしれませんが、戦闘力としては3/3と相打ちが取れる程度としか計算できないと思われます。カメコロかそれ以上の生物をブロックする分には1回多く防げるという点はありますが・・・
・トースト
相手の序盤の生物の選択にもよりますが、相手がキッチンを採用していた場合はロウクスを使うとかなり有利になります。逆にこっちがキッチンを使っていた場合は、相手のキッチンや《熟考漂い》と相打ちになるため戦力として期待はできないと思います。
結局は手札の枚数勝負になるので、相手に対処策を使わせやすいロウクスの方がいいと見るべきでしょう。
・フェアリー
単体の線が細いフェアリー相手の場合、タフネスの高いロウクスは1体だけで勝つ場面すらあると思います。大概の場合は除去が飛んでくると思いますが、フェアリートークン2~3枚で対処されるキッチンとは予想される戦果が大きく異なるとみていいと思われます。相手のダメージ手段が「《苦花》からのトークンを含めた軍勢で一気に押す」形なので、2点ゲインしてもカウンターを構えながら1ターン待つくらい簡単でしょう。
・スワンアサルト
《火葬》、《火山の流弾》or《紅蓮地獄》、《突撃の地鳴り》+土地、が基本的な除去手段のこのデッキの場合、やはりタフネスの高さが大事でしょう。除去しようと思ったら、単純に考えて1枚分多くの手札が必要になってきます。ライフゲインが複数回できたら相手も苦しいですし。スワンが降臨した場合は救援を待ちましょうw
なんとなく眠い頭で思いついては書いてますが、どんどんキッチンの悪口になってきてますね(笑)。他にもいくつか考えてはみたのですが、どちらにしても結論はあまり変わらなくなりそうです。
どうやら今だと「戦闘で使いやすいロウクスに軍配」と考えていい気がしてきました。単体除去(特に《恐怖》《叫び大口》あたり)に弱いのは難点ですが、モノによってはキッチンでも除去一発で落ちることを考えればそれほど気にすることでもないでしょう。
ちなみにここで挙げた仮想敵デッキについては僕は実際に使ったことがほとんどないので、考え方がすごく一方通行です(苦笑)。あまり信用しないほうがいいかもしれませんのでそこはご了承ください。実際使ってる方のご意見などもいただけるとありがたいです。
もう眠いのでこのへんにしときますね。ではまた~。
3マナ域のクリーチャー、《台所の嫌がらせ屋》と《ロウクスの戦修道士》、どっちを使うべきなのでしょうか?
それぞれのスペックを軽く挙げましょう。
《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
(1)(W/G)(W/G)
頑強
~が場に出たとき、あなたは2点のライフを得る。
3/2
《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》
(W)(U)(G)
絆魂
3/4
どちらも「3マナ域のクリーチャー」「ライフゲインを見込める」といった共通点があり、スロット的にも片方は入れたいけど両方を入れるのはちょっとためらわれるこの2枚。
それぞれを比較した場合の長所、短所を考えてみましょう。
《台所の嫌がらせ屋》
長所
・色拘束の関係でプレイしやすい
・場に出たときにライフゲインができるから、ある意味出た時点でひと仕事果たしている
・頑強があるためチャンプブロックに使いやすく、もし+1/+1カウンターを置くことが可能なら使いまわせる
短所
・タフネスが低いため、帰ってはくるけど自身は死にやすい
・軽い全体除去に巻き込まれる
・頑強後はタフネス1なので戦力としては計算しづらい
・《マグマのしぶき》《流刑への道》等の「墓地へ落ちない除去」や萎縮に弱い
《ロウクスの戦修道士》
長所
・パワーはともかくタフネスが高いので、けっこう安心して戦闘に駆り出せる
・絆魂があるので、ダメージを与える回数が多くなるほどライフが増える
・火力系のカード1枚ではなかなか除去しづらい(《炎の投げ槍》以外ならほぼ2枚は必要になる)
短所
・色拘束がキツいため、マナが都合よく揃わないとプレイできない
・場に出てすぐ対処されるとライフゲインができない
・火力以外の除去はまんべんなく刺さる
こんなところでしょうか。忘れてる部分もあるかもしれないのでお気づきの方はコメント残してくだされば訂正します。
この2つを使う場合の考え方は、おそらくデッキによると思われます。
青が出ないデッキ、白か緑のどちらか一方しか出ないデッキなら台所しか使えないから簡単でいいのですが(笑)、両方使える条件が揃っている場合、けっこう迷うところだと思います。
どちらを使うべきかを考えるにあたっては、やはりメタデッキとの相性、というお話になってきそうなので、いくつか挙げてみます。
・赤白ガッポ
単体のパワーよりも数で押してくるイメージの強いこのデッキの場合、やはり単体の戦闘能力で上回るロウクスの方に軍配でしょう。単体除去はリムーブ系なのでどちらも耐性は大して変わらないですし、トークン2~3体で落とせるキッチンと違ってロウクスは戦闘で倒すのに骨が折れると思います。
・赤黒ブライトニング
場に出たときにライフを稼げ、色拘束の関係で出遅れることの少ないキッチンが少し有利にも思えますが、《マグマのしぶき》《斑点の殴打者》《ボガートの突撃隊》と頑強は少し期待薄になることも考えられます。あと2点のゲインだと実質火力1発分のダメージを防いだのと同じ効果なので、どこまで影響するか、という話にもなります。3~4枚積んで連打できるなら効果的とも思えますが、その場合は《火山の流弾》あたりで一掃される可能性もあるので難しいところです。
ロウクスの場合、出たらすぐ対処されるのは明白ですが、《炎の投げ槍》以外なら少なくとも1対2交換は期待できそうです。仮に生き残れば祭りです。
後続のクロックを用意できる構成なら、「火力を多く使わせた」と考えて作戦を立てるのも一つの手だと思います。
・黒緑エルフ
《レンの地の克服者》が出た場合は、どちらを出しても恐らく睨み合いでしょうw
戦闘力の高いロウクスが早い段階で出た場合、相手の軍勢が整っていなければ序盤から攻めてライフレース的にも有利になれそうですが、結局2/2以上の生物が2体並ぶと止まってしまうのは仕方ないです。ただブロッカーに回ってもビーストトークンを1体で倒せるのは大きいです。
キッチンの場合はほぼブロック専用になるでしょう。終盤に引いてきたら相手のフィニッシュを少し遅らせることができるようになるかもしれませんが、戦闘力としては3/3と相打ちが取れる程度としか計算できないと思われます。カメコロかそれ以上の生物をブロックする分には1回多く防げるという点はありますが・・・
・トースト
相手の序盤の生物の選択にもよりますが、相手がキッチンを採用していた場合はロウクスを使うとかなり有利になります。逆にこっちがキッチンを使っていた場合は、相手のキッチンや《熟考漂い》と相打ちになるため戦力として期待はできないと思います。
結局は手札の枚数勝負になるので、相手に対処策を使わせやすいロウクスの方がいいと見るべきでしょう。
・フェアリー
単体の線が細いフェアリー相手の場合、タフネスの高いロウクスは1体だけで勝つ場面すらあると思います。大概の場合は除去が飛んでくると思いますが、フェアリートークン2~3枚で対処されるキッチンとは予想される戦果が大きく異なるとみていいと思われます。相手のダメージ手段が「《苦花》からのトークンを含めた軍勢で一気に押す」形なので、2点ゲインしてもカウンターを構えながら1ターン待つくらい簡単でしょう。
・スワンアサルト
《火葬》、《火山の流弾》or《紅蓮地獄》、《突撃の地鳴り》+土地、が基本的な除去手段のこのデッキの場合、やはりタフネスの高さが大事でしょう。除去しようと思ったら、単純に考えて1枚分多くの手札が必要になってきます。ライフゲインが複数回できたら相手も苦しいですし。スワンが降臨した場合は救援を待ちましょうw
なんとなく眠い頭で思いついては書いてますが、どんどんキッチンの悪口になってきてますね(笑)。他にもいくつか考えてはみたのですが、どちらにしても結論はあまり変わらなくなりそうです。
どうやら今だと「戦闘で使いやすいロウクスに軍配」と考えていい気がしてきました。単体除去(特に《恐怖》《叫び大口》あたり)に弱いのは難点ですが、モノによってはキッチンでも除去一発で落ちることを考えればそれほど気にすることでもないでしょう。
ちなみにここで挙げた仮想敵デッキについては僕は実際に使ったことがほとんどないので、考え方がすごく一方通行です(苦笑)。あまり信用しないほうがいいかもしれませんのでそこはご了承ください。実際使ってる方のご意見などもいただけるとありがたいです。
もう眠いのでこのへんにしときますね。ではまた~。
コメント
単純にタフネス4が除去しにくいのと、《台所》1体分のライフゲインなら削れるような構成になっているというのが主な理由。
ま、どっちでも出されたら厳しいことに変わりはないんですがねwww
タフネス4以上の生物が出る場合って大抵パワーも大きいから除去できるときに除去しないと厳しいってお話も前にありましたね。
なんかキッチン1体だけなら上から殴ればいいじゃんって気にもなってきましたwww