はい。前回予告したとおりに今度は野球ネタで参ります。
1万Hit越えるまで書いてないなんでホントにファンなのか!?というツッコミもあるかもしれませんが、いかんせんシーズンオフの時期なんでネタがあまりなくて・・・w

まぁ、簡単に言っちゃうと、

今日すっごい久しぶりにカープの試合見たら、ワクテカが止まらなくなってきたから

ってことなんですけどねw
やっぱりオープン戦とはいえ嬉しくなりますね。
カープの試合見れるならWBCなんかもうどうでもいいや(本音)


まぁ、そんなこんなで今年の戦力分析やら展望やらを独自の視点で語ろうかと思ったんですけど、それにはまず去年の状態がどんなだったかを書かないとまさに「自分しかわからないチラシの裏の落書き」になっちゃいますんで、書いてみようという次第でございます。

今回は次に書きそうな「2009年への展望」の前段階として、「2008年の総括」と題してお送りします。
分割してお送りする意図ですが、「別々のお話を書くから」というのと、最近ちょっと長文ばっか書いてる自分への反省です。あまり長いと読む気なくしますよね~w

では前置きはこのくらいにしときますか。


2008年、我らが広島東洋カープは、長い間本拠地として使われてきた「広島市民球場」の最後の年として、またマーティ・ブラウン監督(以下マーティ)の進退を賭けた勝負の年として、幕をあけました。

このシーズンオフに、エースとして活躍してきた黒田(現ドジャース)、4番としてやっと一人前に育って柱となると期待された新井(現阪神)が相次いでFA制度によって退団し、投打のチームの柱を両方とも欠く非常に厳しい事態からのスタートとなりました。

不安を抱えながらのシーズン・・・しかしそれは、これまで埋もれてきた若い選手達にとっては、自分が活躍して名を上げるには絶好の機会でもありました。

シーズン序盤。
黒田が抜けて厳しかった先発投手陣は、「黒田の後継者」「若きエース候補」と言われた大竹、新外国人のルイス、前年の佐々岡の引退によって投手陣最年長となった高橋建の3人を中心に、宮崎、青木高広、長谷川、前田健太あたりを含めてローテーションを組んでいきました。
リリーフは抑えの永川が調整遅れもあって合流が1ヶ月ほど遅れましたが、エース横山、3次元投球術使いの梅津を中心に、速球派の岸本、魔球ともいえるスライダーをもつサイドスローの林、左投手の広池、コズロースキーと、ある程度の陣容は揃っていました。

打線も、新井の後の4番には栗原を据え、サードにはシーボル、3番にはアレックス、5番には前田智徳という布陣に加え、上位には東出、梵やこの年からの目玉である「機動力野球」の申し子とされる赤松、天谷といったメンバーを配置して、若手が多く発展途上ではありながらもなんとか戦っていける顔触れになりました。

ただ、やはりというか・・・シーズンに入ると
「誤算」というものはつきものなワケで・・・


2年前に打率.282を残してショートのレギュラーとして新人王を獲得し、前年18本塁打した梵が、この年は大不振。
これまでも開幕1ヶ月は打率1割を割り込むほどのスロースターターであったものの、マーティの頑固なまでに我慢強い起用に応える形で打撃面で結果を残してきた彼ですが、この年に限っては開幕から何ヶ月たっても調子が上向いてこず、結局戦力としては期待できなくなってしまいました。

新井のあとのサードとして期待されたシーボルも、打棒はとても期待に応えたといえるほどの成績は残せず、「ほとんど当たらないけど、たま~にいい場面で打っておいしいところを持っていく」通称”宝くじタイプの選手”になっていました。彼の場面でチャンスが巡ってくる場面が多いので、「たま~に打つとその試合は勝つけど、ほとんど打てなくて勝てない」って寸法です。

3番のアレックスは打率こそ高いもののチャンスでの併殺がとても多く、1番と期待された赤松、天谷も、足は速いものの打撃がまだ弱く、出塁できないことには脚力を生かすこともできず、チームは深刻な得点力不足に陥っていました。

投手陣も、2年目の飛躍が期待された宮崎、青木高もいわゆる「2年目のジンクス」と言っていいような勝てない状態が続き、毎年期待されている長谷川も「また今年もか」状態。高卒2年目で一番勢いがあった前田健太については、登板予定日がことごとく雨で流れる間に調子を崩して、ファームでの再調整を余儀なくされていました。

投手の軸と期待された大竹も、序盤は悪くなかったのにチームが点を取れなくて勝ち星がつかず、次第にそれまでの「完璧主義が禍いしてギリギリのコースを狙った球がボールになる⇒カウントを悪くして四球を出し、弱気になる⇒ストライクを取りにいった球を痛打される」といった悪循環に陥り、勝てなくなっていきました。

先発リリーフどちらもいける新外国人として期待された左腕コズロースキーも、永川が復帰するまでの暫定的な抑え役を任されるとメンタル面の弱さを露呈。中継ぎの林も肋骨骨折によって戦線を離脱してしまいました。

ただ、うれしい誤算もあるワケで・・・

これまで毎年レギュラーを期待されながら打撃面が弱かった東出がついに打撃で覚醒。ヒットを量産し一時は首位打者を狙える位置にまできました。

序盤は「4番のプレッシャー」に押されて苦しんでいた感の漂う栗原も、シーズンが経るにつれてしっかりと地に足がつき、中盤からは風格さえ漂う立派な4番打者になりました。(注:5月頃は人差し指を骨折しながらもそれを隠して出場を続けていたそうです)

投手陣については、ここ数年微妙だった高橋建が序盤から白星をどんどん積み重ね、6月の時点で2ケタ勝利に手が届くかといったほど。

1ヶ月遅れで帰ってきた守護神:永川は、これまでの四球から崩れる悪癖や、弱気になって置きに行った球を痛打されるという弱点を見事に克服し、全盛期の大魔神こと佐々木主浩(横浜、マリナーズ)に匹敵するほどの絶対的な守護神へと成長を遂げました。

そしてなにより、開幕から中4日でフル回転してきたルイスがすさまじい勢いで勝ち続け、早くも「広島史上最強の助っ人」と呼ばれるようになりました。
「神様、仏様、ルイス様」
「ルイス以外の試合は全部雨でいいや」

などの名言がファンの間からも起こり、「ルイスの登板予定試合は他の試合よりも観客動員数が数千人多くなる」といった現象もw やっぱりみんな勝つ試合を見たいってことですよね~。

この年に限っては、「うれしい誤算」の数はこれまでの年よりも段違いに多いものになりました。


こうして中盤戦に進んでいきますが、ここでそれまで大車輪の活躍を見せていた高橋建がぱったりと勝てなくなる事態が発生。これまでよかった投球内容もだんだん悪くなり、計算できていた勝ち星がだんだん黒星へと変わっていきました。

ここで救世主として現れたのが、4月に調子を崩して2軍へ行っていたマエケンこと前田健太。オープン戦までで見せていた速球、変化球、コントロールにさらに磨きがかかり、持ち前のマウンド度胸と勝負運もあって、どんどん白星を積み重ねていきます。

この頃からだんだん打力が向上してきた赤松、天谷については両者をスタメン起用する機会も増え、その反動として、これまでは故障さえなければレギュラーとして起用されてきた前田(智徳)が、打撃の調子が上がらないことを理由にスタメンから外され、終盤には代打要員になっていました。

サードとして「意外性の男」で定着していたシーボルについても、だんだん調子を落として「宝くじの当選率が悪くなる」とマーティは二軍に落とし、小技の利くルーキー小窪、パワーヒッターの喜田剛らに交代させる道を選びました。

不振のコズロースキーに代わり、キャンプでの肩の故障が癒えた剛球投手シュルツが中継ぎの一角として定着し、いよいよメンバーも揃ってきて3位も見えてきた終盤戦の始まり・・・しかしそこには、まさに悪夢といえる事態が待っていました。

これまでリリーフ陣の柱として、実力的にも精神的にもチームを支えていた横山が、肩の故障により戦線を離脱せざるをえなくなってしまいました。

この頃のチームは、「ヒットは出るけど点が取れない」状態が多く、「わずかな得点を投手陣で守りきる」という形で勝っていっていただけに、この横山の離脱がとても大きなダメージになってしまいました。

やや調子を取り戻したシーボルが打ったり、ルイスとマエケンの好投のよって拾った試合も多くありましたが、中継ぎが崩れて負ける試合もだんだん増え、3位争いを繰り広げていたチームもだんだん苦しくなっていきます。

8月にはキャンプで風邪から扁桃炎を起こして出遅れていたルーキー篠田、前年の故障から実戦復帰に時間のかかった齊藤悠葵(さいとうゆうき:ハンカチ王子こと早稲田の斎藤佑樹投手とは名前の読みは同じでも別人です)の両左腕が1軍に昇格し、足りなかった先発ローテーションの穴を埋める活躍をしましたが、やはりリリーフ陣の能力低下は否めません。
3チ-ムダンゴ状態だった2位争いも、巨人が快進撃で阪神を猛追し始め、中日も毎年優勝争いしている経験もあって復調してきたことから、広島はだんだん厳しい位置に立たされていきました。

そんな流れで迎えた広島市民球場での最後の戦い。
シーズン中盤から上位争いを繰り広げていたこともあり、来年からは新しい球場に移ることもあって、夏頃には毎試合とても多くのファンが球場に集まるようになりました。
8月、9月は休日になると外野席だけでなく内野席も前売りの段階で完売の満員御礼。チーム、選手だけでなくファンも「今年は絶対勝つ!!」と一丸になっていました。

ラスト2戦は僕も友人を誘って行ってきたのですが、最も勝ちを期待できるルイス、前田健太の両投手が先発。ルイスは完封で勝利し、前田健太も初回のアレックスに続いて自身でプロ1号となるホームランを打ち、これがうっかり市民球場最後のホームランになりかけるものの、そこは四番の栗原、貫禄のツーランホームランで市民球場の歴史に「最後のホームランは四番が打った」という内容をギリギリで刻みつける(笑)

こうして試合は最後に永川が締め、残すはビジターの7試合のみ。ここでしっかり勝てばクライマックスシリーズ進出、CSを勝ち進んだら再び市民球場で日本シリーズ!!という夢を残しますが、この市民球場最終戦がいろんな意味で素晴らしすぎたのか、この後チームは何かが足りない戦いで黒星が先行し、結局4位に終わってしまいました。

後から振り返ってみれば、「得点力の低さ」と「中継ぎの層の薄さ(故障者が出たときのしのぎ方)」に問題があったシーズンでした。しかし、あと一歩でCS進出までいけたのもまた事実。悔しいけれども収穫も多いシーズンでした。

2009年のカープはどんな戦いを見せてくれるのでしょうか。

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