うーむ・・・勝てないなぁ。

なんというか、「手も足も出ないほど実力差があるから勝てない」ならともかく、「うまく作戦立てて動けば充分勝てそう」に思えるから余計に悔しかったりする。
パワプロやってるとこういうのがないから楽なんだよな~。相手パワフルでもシーズンの勝率9割超えるしwww まぁやってたのはもう10年前ですけどね。
対人戦やる相手がいないと買っても意味ないし。そろそろオンライン対戦できるようにならないかなぁ。


そんなこともあって、今日は「ミスしたら負ける」という点から、「どんなミスがあったのか」を検証していくことにしましょう。


1:選手の無駄遣い

今日の試合も、「相手が左だから」というだけの理由で、打たせていい選手が2人も交代させられました。しかもチーム内での得点圏打率が1位と3位の選手が!!
こういうところで無駄に選手使ってるから、延長戦で一打サヨナラのチャンスで送る選手がいなくなるんだよ!!
しかも「チャンスは作るけど、あと一本が出ない」状態の打線を嘆いているのに、その「あと一本」を打てる可能性を特に期待できる選手を下げるとは・・・。ここだけでも「負けたい」って自分から言っているようなもんです。



2:守備の軽視

今日の大竹は「フォアボールから失点する」パターンのよく見られた「悪いときの大竹」に近い状態でした。ピンチを招いても1点で切り抜けるあたりは今年の成長の証と言っていい点だとは思いましたけど、ここ最近復調してきていたのに今日のこの状態は、「調子が悪かったから」と一概には言えないと思います。
昨日から「打撃よりも機動力重視に戻す」と言っておきながら、今日はまたレフトでフィリップスを起用するという愚策に出たこと。これが今日の不調を語るうえで外せない部分であると思われます。

もともと大竹は「いい球は投げるけど、不安になると抑えられなくなる」タイプの選手なので、「バックの守備が堅い」という安心感さえあれば、そうそう簡単に崩れることはなくなってきました。そこで昨日は末永、赤松、天谷の「鉄壁外野陣」を敷いたことで、「今日もこれでいける!!」と思ったらあら不思議、レフトがカカシになってましたよ、と。そりゃ安心しろってのが無理ですw



3:作戦面の徹底が不足していること

ここ最近よくある「相手と同じくらいのヒットを打っているのに、得点の量が全然違う」という現象。これはなぜ起きるのか?
一番簡単な答えは、「チャンスを作る回数が少ないこと」と「チャンスであと一本が出ないこと」
で、これを改善するにはどうすればいいでしょうか?
ここで「気合いで打てや!!」とかいう精神論を振りかざすと、逆にドツボにハマるんですよね・・・。今のカープがまさにその状態ですw 確かにうまくいくときはいくものの、いかないときはとことんまで打てない⇒「気合いが足りん!!」⇒余計に緊張して硬くなる⇒さらに打てない、の繰り返しです。
首脳陣もどうしたらいいのかわかってないのが現状だと思いますよ。


これを改善するための方法。ひとつは「チャンスをもっと多く作ること」。
2回のチャンスで点が入らなければ3回、足りなきゃ5回でも6回でもチャンスを作れば、そのうち点は入りますよね。
この「チャンスの作り方」。簡単に言えば「出塁の量を増やせばいい」ということです。
ただ選手の打率っていうのは、「3割いけば一流」と言われるように、ヒットだけでチャンスの量を増やすというのは、結構難しいのです。ならどうすればいい?
フォアボールを選びましょう!!

言ってしまえば「自分の力だけじゃなく、相手にも協力してもらおう」ということ。なにせ「フォアボールで出たランナーは失点につながりやすい」というのはマーティが投手陣に言っていた「勝つための鉄則」。これを逆利用すればいいんです。
これは前から何回か書いてる内容ですけどね。大事なのは「相手にボールを4つ放らせよう」という執念を持って粘ること。今日の9回に山口からフォアボールをいくつも選びましたが、あれと同じことを相手ピッチャーに起こさせればいいんです。今日の山口の場合は制球が最悪レベルだからできましたけど、苦しんでる投手相手に「甘い球が来た場合を除き、あえてヒットを打たず、4つめのボール球を投げさせる」ことをやっていれば、自然とピッチャーは崩れていくものですよ。今日の三浦は序盤にこの方法を取っていれば、3~4回で崩すことも可能だったはずです。
そういう意味では10回の天谷はまさにこれを体現した最高の打席でしたし、逆に初球から手を出して凡退した赤松は最悪でした。

あとはセーフティバントを狙うなりして、相手の守備陣にプレッシャーをかけることも大事です。これで相手がエラーしてくれたら1アウトのところが一気にチャンスに早変わり♪ 一本で1点取れる最高に近い形です。


もうひとつの方法は、「ヒットの確率を上げること」。
打者が有利なカウントに持っていくこともできればいいんですけど、ここではもっと狙いやすいと思われる「相手の穴を突くこと」を挙げることにします。

チャンスの時って、グラウンドを見ると「穴」がけっこうあるんですよね。
例えばランナー3塁のとき、内野は前進守備をする⇒内野手の頭を越えるフラフラした当たりとか、強いピッチャー返しは、野手が反応できずにヒットになる確率が上がります。
またランナー1,3塁のとき。特に1アウトだと内野はゲッツーシフトを敷いてきて、一二塁間や三遊間が広く開きます。ランナー2塁のときは一塁線が開いたりとか、相手のシフトの隙間を狙うことを徹底するのって大事ですよ。

昔、「曲者」と言われた元木がよくやってましたけど、ランナー1塁でエンドランをかける場合、ベースカバーに入る野手の逆を突く当たりを放つのって大事です。
右打者ならセカント、左打者ならショートがベースカバーに入るのがセオリーですけど、動いた分だけ一二塁間または三遊間が開くので、そこを狙えばヒットになる確率は上がります。

他にも、ランナー2塁で外野がバックホーム態勢の前進守備を敷いたとき、外野の上を狙った打球を打つのも効果的ですね。外野が前進している分、普通のフライでも捕りにくくなるので、うまくいけば長打になりますし、捕られたとしてもタッチアップは充分に狙えます。

このへんのお話って、野球やってると必ず出てくるはずのことなんですよね。でも今のカープはこういうところができてない気が凄くします。昔から当然のように言われてきた作戦ですけど、これを疎かにすると点が入らないというのは、真理なのかもしれませんね。
これは「誰か一人がわかっている」のではなく、「選手全員が意識している」ことが必要なことなので、コーチから選手にしっかり伝達することが必要なんでしょうね。野村謙二郎さんがコーチやってたら、これでもかというくらいに選手に意識させるはずなんですけど、今はできているのかどうか・・・。


個々の選手について。栗原はかなりよくなってました。ヒットこそ最後の一本(センターがうまかったら捕られてたというのは言わないお約束w)だけでしたけど、上半身と下半身がしっかり連動していました。この状態だと「右中間狙い」「左中間狙い」の打撃をしていけば、すぐに結果は出るでしょう。夜明けは近いと思われます。

マクレーンは大当たりでしたね。見てる分にはヒット2本は得したように思えますけど、ホームランはお見事でした。これは相性のいい三浦だから打てたのか、違うのか、今後も見ていきたいです。

石井琢朗もいいホームランとナイスエンドランでした。「チームが苦しいときはベテランの力が頼り」とはよく言ったものですけど、今日は本当に頼もしかったです。それだけにシュルツ登場時の交替がもったいない!!あの場面は「フィリップスを下げて、9番に赤松を入れる」のが正解だと思いました。
「終盤の1点を争う場面」になると、「守備からの1失点」が致命傷になるので、外野守備がコントなフィリップスを残すのは勇気を通り越して無謀な気すらしました。結局満塁のチャンスでも打てなかったし(結果論ですけど)。

投手で言うと、永川がよかったです。もともと登板間隔が空くと危険な選手なのに、ここ2週間出番がなかったので不安でしたが、心なしか球のキレがよかった気がします。村田のレフトフライも以前ならホームランになってておかしくなかった気がします。何より直球で三振取れたのがよかったです。


軽く書くつもりなのにまた長くなりましたw あとで他のネタも書くかも。


コメント

丹依悠。
丹依悠。
2009年7月17日0:27

思いのほか、フィリップス君が守備で足を引っ張ってますな。
私が心配していたのは送球難だったのですが、捕球もままならんとは……

今日はそれでも4得点ですが、散発になる要因としての1つは
「ぶはっ 前のバッターが塁に出ちゃったー オ、オレも続かなきゃ~」
で、ガチガチでムダな力が入ったりする点もあると思うよ。
「気合いで打てや!!」の逆が必要じゃないのか。ブンブン振るなよぉ。
決勝点は責められないと思うのだ、吉村のあの当たりは止めただけでも何とやら。

しかし、フィリップスは真ん中のやや外寄りをドン詰まるクオリティ高いなw


今の横浜はすっかり“モンスター佐伯”のおかげで勢いがつきました。
あれを止めるのは“東京オレンジうさぎ団”でも難しいでしょうな。

関東の遅刻魔
2009年7月17日0:33

もともと内野なので外野守備は仕方ないところはあります。今日のファーストゴロもある程度仕方ないところはありますし。
とりあえず「変化球が多くて打てない」発言はどうしたものかと思いますけどw 今はまだバットが遠回りしていることもあるので、せっかくだから二軍で調整するプランも考えていい気がしてきました。慣れてくれば打てそうな気はしますし。

>得点圏でムダな力
昔「ケースバッティング」という「呪いの言葉」がありましたからねぇw これを言ったせいで意識しすぎて逆に打てなくなった、ってことです。

正直今日は9回か10回のチャンスで勝たないといけない展開だったので、「チャンスで点を取れなかったらこうなる」っていう、わかりやすい試合だったと思いますよ。

とりあえず今は横浜に上位をどんどん倒してもらいたいです。主に相性のいいヤクルトとかww
まず阪神を追い抜くことを楽しみにしています。そこから先はちょっとタンマですけどwww

丹依悠。
丹依悠。
2009年7月17日8:12

>もともと内野なので外野守備は仕方ないところはあります。

いやいやいやwww
「もともと○○だった」は禁句でしょ、プロですから。
しかも、今年はマイナーにいましたが、メジャーリーガーなんですから……
もともと捕手の飯田哲也(元・ヤクルト~楽天)は、屈指の外野手ですし、
T・ホフマン(パドレス~ブリュワーズ)は、元・内野手で、今はセーブ数歴代2位。
川相(元・巨人~中日)や仁志(横浜)がレフト経験があるのとはワケが違いますぜ。

って、この禁句って私がフィリップスの紹介をしたときに言った気がするなぁ~

松井秀がケガしたとき、最初は入れ代わり立ち代わりだったけど、
ジアンビもケガをしていたせいで、とっとと内野に戻されたハズだったからして。
まぁ、ファーストには栗原がいるんじゃなー

関東の遅刻魔
2009年7月17日11:00

>川相や仁志とは
いや、まさにこれと同じでしょうwww メジャーでも2,3試合しか守ったことないって話ですし、マイナーでもほとんどなかったんじゃないでしたっけ?
そもそも内野と外野はフライの追い方がまるで違うので、そこだけ見れば「外野ができる」か「できない」かは見て取れるものですけど、フィリップスの追い方は「外野でやっていけるレベル」には達してないと思います。

江藤ももともとキャッチャーだったし、喜田剛も外野でしたけど、サードの守備は悪くないです。まぁ「外野ができる」と「内野ができる」は別の話ですけど、もともとがどこであれ(学生時代はいろいろあるはずですから)今のポジションで「一応普通に守れるレベル」(ファインプレイは期待しないけど、打球に追いつけばちゃんと捕れる)に達しているか否かという点は、何よりも大きいです。ピッチャーが「アウト取った」と思ったところで取れないとガックリくるのはこれまでで充分に例がありますし。

丹依悠。
丹依悠。
2009年7月17日23:55

いや、同じなら笑えないでしょ。
「メジャーでも2,3試合しか守ったことない」って話は聞いた記憶がない。
完全に未経験で、試合前に練習した程度で試合に出されるのとはワケが違うでしょ。
どっちにしても、緊急事態の付け焼き刃のような守備してるんだから仕方ないけど。
ただ、マクレーンの外野守備のがまだマシってところですね。

しかし、マーティーは頭おかしいわな。少なくとも“一塁手”なんだから。

関東の遅刻魔
2009年7月18日23:02

ふーむ。「2,3試合」なのかはともかくとして、ほとんどないっていうことは聞いた気がしますよ。本職が内野手ってのと「無理して外野で使ってる」というところはマクレーンとフィリップスを入れ替えても同じようになると思います。
確か最初もシーボルと併用してレフト守ってたマクレーンはけっこうな惨状でしたからw

たぶん本来なら「栗原を休ませる」か、「外人は1人だけサードで出す(試合ごとに併用)」が正しいんでしょうけど、さすがに外人頼りになってきているのが・・・。

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