突然ですが、問題です。

野球の試合において、あるチームが攻撃面で1試合トータルで、

・6安打
・9四死球
・7盗塁

を達成しました。
このとき、得点した点数は何点だったでしょう?



正解は・・・




1点でした!!


もうね・・・狙ったとしか思えない惨状ですよwww




最近の試合見てて思ったんですけど、あまりにもチャンスに点が入らなすぎです。なので今日はちょっとその原因を考えてみようかと。

とりあえず出塁については問題なくなってきています。
ランナーいないときは、フォアボールを選ぶなり、野手の取れない打球を放つなりして塁に出ることはできています。
では、なぜランナーがいるときに点が取れないのか?


「どうやって点を取るのか」を考えていないから!!
に見えました。

見ていて感じたことなのですが、ランナーいないときは「センターを狙っていこう」とか「流してショートの頭を越える打球を打とう」とかいうものが打席で見てとれるんですよ。それこそ隙あらばセーフティバント狙ったりとか。
ただ、チャンスになるとそういうものがまるで見えないです。

見えるのは「なんとかしよう」「球をバットに当てよう」そこまでが大半です。
「相手の持ち球が何と何で」、「そのうちどれに狙いを絞って」までは見えるんですけど、その後の一番大事な「どの方向を狙って打っていこう」、というものが見えません。だから狙った球が思い通りのコースに来ず、「打たされて凡退」というケースが非常に多くなっています。

イチローが打席に入るとき、常にやっているのが「相手の守備位置を確認すること」だそうです。ここから「どの方向に打球を転がせばヒットになるか」を頭にインプットして、相手投手の攻めに対して「このゾーンの球は三遊間へ」「この球はセカンドの頭上へ」みたいな感じで、「どういう打ち方でヒットにするか」をイメージしている、というお話を聞いた覚えがあります。ちょっと前なので詳しく覚えていませんけど。

とりあえずランナー1塁のときはダブルプレーシフトを敷くためにセカンド、ショートが二塁に近づくため、二遊間、三遊間が広く空く、というのは野球のセオリーです。ランナーが走ると野手の一方がセカンドのベースカバーに入るから、打者はその逆を突いてヒットにする、とか、昔はよく見た覚えがあります。
なんだか最近、そういう形の「うまいヒット」をなかなか見かけないんですよね。何もしないでただ「野手が取れないところに球が飛べばヒット、飛んだところに野手がいたらアウト」になってるだけに見えてくるのは気のせいじゃないと思ってます。

こういうところでの「ヒットを打つための工夫」が足りないのが、巡り巡って点が取れない原因になっていると思われます。
自軍がチャンスのときは相手にとってはピンチなので、どんどん守備のシフトが変わってくるんだから、そのために普段はなかったはずの穴ができる、そこを突く、というのが、本来「相手の隙を突いて1点を取る”機動力野球”」をやるために必要な考え方ではないでしょうか?
ブラウン前監督が事あるごとに口にしていた「ケースバッティング」とはこれを指すのですが、未だにアレルギーが抜けきってないんですかねぇw

普通に考えて、「選手全員がフォアボールを選ぶ」のでも別に構わないんですけどねぇ。ヒット打たなきゃいけないって道理はないのに。そのへんが方針としてチーム内で徹底しきれてないんですかね?

ともあれ選手が打撃練習のときに、このへんをどれだけ意識しているのか、気になってるところではあります。よく「いぶし銀」と言われる選手は、「自分の役割を果たすため」ということで、内野の頭を越える打球を打ったり、内野の間の各所を抜く当たりを打ったりと、練習でいろいろ試しているという話があったような気がします。
けっこう「気持ちよく打ちたい」ということで練習ではホームランばかり狙ってる選手もいますけど、実戦になったときに必要な技術は練習で身につけないと本番でいきなりできるとは思えないんですよね。このあたりを気にしてる選手がどれだけいるのか、気になるところです。意識してる選手はむしろ使っていくべきだと思うのですが。



とりあえず、今日については野手だけじゃなく、監督の采配にも一言言いたいです。

ランナーいないところで前田を出してどうすんの!?

今カープで「最強の代打」と言われている前田。足の状態が悪いからレギュラーで出られないのですが、代打で置いておくことの一番大きな意味は「必ずチャンスで打席を回すことができる」部分です。これは、試合の流れに左右される「打順を動かせないレギュラー」では不可能な、最大の利点です。
「いい場面での一打」が期待できる選手なら、「いい場面」が来るまで温存していないと、その意味がありません。それが最近、ランナーいない場面で代打に送る場面がえらく増えてきました。

ランナーがいる場合なら「何を狙えばいいのか」(三塁にいるなら最低犠牲フライ、二塁ならヒット、というように)を考えやすいはずなのに、誰もいないなら「出塁を狙う」のか「ホームランを狙う」のか、正直使われてる側としても疑問があると思います。今日も使い方はもの凄く勿体なかったです。
だいたいの選手は「自分の役割」というのはある程度心得ているものなので、それに合わせて起用してあげないと混乱するのは当然です。このあたり、監督がかなり甘い気がします。結局ブラウン前監督もそれでチームが崩れた部分がありましたし。

今年のカープの目指す攻撃は「まず塁に出る」⇒「あの手この手で先に進める」⇒「一本のヒットで返す」という流れなのだから、それぞれの選手が担うべき役割を監督が間違えては、勝てるものも勝てないでしょう。
逆にここがしっかりしてくれば勝てるようになるので、ちゃんとしてもらいたいものです。

そして最近、チャンスで小窪の抜けた7番に打席が回りすぎて噴く機会が増えています。何しろ今打ってるヒューバーは脅威の得点圏打率.000なんですよねwww 今日はヒット打ったけど空気だったので、近いうちに小窪に戻したほうが勝てると思います。


好き放題書いたためにグダグダになってますw お口直しにもうひとつ書こうかとw

コメント

コテツ
2010年4月29日0:20


・6安打
・9四死球
・7盗塁
で一点。

野球は漫画の知識しかないんですが、逆にものすごくその試合が観たくなりましたw

ロボ猫ふらみー
2010年4月29日1:44

ホームスチールの練習をする必要もありそうですね。

nophoto
re-giant
2010年4月29日6:32

>・6安打
>・9四死球
>・7盗塁

相手チームのファンからすると、これで1点に押さえた、というのは
キャッチャーをほめるべきなのか、ピッチャーをほめるべきなのか、
どっちも要反省なのか、迷うところでしょうね……

あとランナーなしで前田、はやっぱり解せないです。もったいないです。

丹依悠。
丹依悠。
2010年4月29日7:39

散発だったり、ゲッツーで潰せば点が取れないのは当然。
あと、「考えてない」は非常に失礼。
実際に考えてないヤツはいるだろうけど、考え通りに打ち分けられる技量を問うべき。
そんなことができる選手は、(広島の場合)出てっちゃったり、
それなりにできるけど、プレッシャーや、単純に相手投手の力量に抑えられてるだけ。
あと、思うに監督のやりたい野球が選手に明確に伝わってないんじゃない?
……まぁ、横浜風情が言えた義理じゃないですけど。


>ランナーいないところで前田を出してどうすんの!?
出塁してもらう。
もはや、“赤ヘルの代打の神様”……つまり、一振りで試合を決める役割な感じだけど
もし、前田自身も“代打”を受け入れているなら、そうでなくても然り。
クラッチヒッターである以上に、チャンスメーカーでもあるのは周知の事実。
“切り札”的印象が強すぎるだけだと思う。
ま、自分が監督ならやらないけど、解せないないりに監督がその後、どういう
セオリーを描いているかも察してみるのもいいと思うよ。

【余談】
もし、喜田剛がいたとしたら……
先に前田を出して出塁・代走を送り、代打・喜田剛って筋書きはアリだと思う。
実際にいないからタラレバに過ぎないけど。


関東の遅刻魔
2010年4月29日22:54

>コテツさん
一言で言うと「ストレスで胃がマッハ」ですw
相手ならともかく、自分の応援してるチームがやると本気で物投げたくなりますw

>猫先生
ホームスチールは「やられた側」なんですよねw
さすがにやらせてくれるチームがあるとは思えないですけどw 個人的には「隠し玉の練習」やってもらいたいですけど。送りバントのあと刺したらだいぶ楽なのでw

>re-giantさん
どう見ても「制球に苦しむピッチャーを相手打線が助けてくれた」図ですw
むしろ全選手が反省すべきな気が・・・


>丹依悠。さん
1点取れば同点の場面、2アウト満塁で、選択肢に「フォアボールを選ぶ」がない打者を見るとどうしてもそう考えてしまうのですよ。
「ヒットを打ちたい」が先走って難しい球に手を出してる姿を見ると、技術の前にやるべきことができてるようには思えないです。

ただ監督のやりたい野球は本当に理解できてないでしょうね。明らかに目指す野球と組んでるオーダーが違いますし。

>前田の使い方
出塁するなら、ベンチに赤松も中東(二軍の首位打者、4割超)も会澤もいる場面、ポイントゲッターとしては嶋を使ってしまった後と考えると、普通なら残す選択肢はないです。たとえ出塁してもすぐ代走出さないといけないし、ここで出塁しても「そのランナーを返す人物」が誰もいないんじゃ話にならないです。

この使い方は「ホームラン狙いで出す」か、「オレに続け」という意味の精神論的に意味しか見えず、合理性がまるで感じられませんでした。

喜田剛がいたら・・それこそ赤松なり中東なりを先に出して、チャンスになったら前田⇒喜田剛の連続代打でいいと思いますw

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