空いた時間の筋トレが楽しくなってきた>挨拶


今日はお昼から雨でした。出かけようかとも思ったんですけど、急ぐほどの用事でもないし明日もあるしということで結局見送り。GCCも少し考えたんですけど久しぶりにズムスタの試合も見たかったんですよねw
そのおかげでたっぷり試合見れました。


今日の先発は福井と高崎。福井は本来なら日曜に登板する予定でしたけど、先週お兄さんを交通事故で亡くしたこともあって、今日にズレ込むことになりました。

初回から見てて、どちらもいい球投げてました。
高崎はストレート、スライダー、シュート(ツーシーム?)のキレが素晴らしく、制球も悪くなかったです。それでも今日はチャンスでトレーシーが2本のタイムリーを打つ活躍。トレーシーは日本の野球に慣れてきたのか、外の球を逆らわずに打てるようになってきました。
ちなみに解説の達川さんは横浜のキャッチャー武山のリードを批判してました。「投手の出来は素晴らしいのに、リードが悪いせいで打たれている」と。
今日は福井もボールはよかったんですが、見ていて高崎はそれ以上にいい球を投げていたように思えます。それでも高崎の方が打たれていたのは、石原と武山の差だということで。ひとつひとつの事象を聞いていると、凄く納得できました。


対する福井は初回から制球が定まらずピンチを招くものの、4番村田の右中間を抜けそうな当たりを廣瀬が大ファインプレイでキャッチし、結局無失点。その後は5回まで三者凡退を繰り返すナイスピッチングでした。

福井が広島に入ってから今日初めて見たんですが、見ていて思ったのが「テンポがいい」ことと「ピッチングがうまい」ことです。ストレート、スライダー、カーブ、フォークが全部武器になる威力があったんですが、相手の読みを外して的を絞らせないピッチングでした。見てたところ制球がけっこうばらついてて高めに抜ける球も多かったんですが、それでも締めるところはきっちり締めるし、投球のリズムが凄くいいので野手も守りやすかったように思えました。その証拠に守備陣もファインプレーを連発し、ヒット性の打球を何本アウトにしたか、という試合でした。

それでも6回になったらバテてきたのか、フォアボール後に甘い球を痛打されて1アウト2,3塁。続くスレッジの打球は右中間フェンスに届く打球でしたが、これを丸がフェンスに激突しながらキャッチするスーパープレイ。捕球した場所とランナーの関係で犠牲フライにはなりましたが、もし普通ならあれが抜けていて2点取られたうえにランナーが2塁(下手したら3塁)に残るピンチでした。去年の赤松もファインプレイを連発してましたが、比べても全く見劣りしない守備でした。

福井は7回も続投しますが、吉村に二塁打を打たれ、2アウトは取ったものの球が高くなる傾向がかなり強かったためにここで降板。それでも素晴らしいピッチングでした。

ここで登板したのはシュルツ。代打の内藤にライト前ヒットを打たれたんですが、二塁からホームに向かってきた吉村とライト廣瀬の競争になりました。結果はホームでのクロスプレーでギリギリアウト。
このときの解説ですが、投げた廣瀬の返球も良かったんですが、それでも石原の左側に少し逸れていました。しかしそれを石原が取り、そのまま体を右方向へずらして追いタッチの形にしてアウトにしたのが素晴らしい、とのことでした。

キャッチャーの体の使い方として、「左に逸れた球を左手で捕球し、そのまま左側に動いてタッチする動作」は、同じ方向への動きだからそう難しい動きではない。しかし「左に逸れた球を左手で捕球し、逆方向の右側へ動いてタッチする動作」は、力が逆向きになるうえ一瞬の判断(相手にタッチする位置、タイミング)が難しいことから、普通なら無理なプレーだという解説でした。
普通なら実況、解説とも見逃すようなプレイですが、これが今日一番のファインプレイだと言うのは、キャッチャー一筋で現役生活を送った達川さんならではの視点だと思いました。さらに付け加えると、達川さんは現役時代にこのプレイを成功させることは1回もできなかったそうです。
試しにこの動きをやってみましたけど、体の使い方が物凄く難しかったです。あらかじめ練習でもしてなければ2回以上同じプレイをできる気がしませんでしたw


続く8回もシュルツが続投、ただランナー出したところで青木にスイッチしました。
青木も見ていてそんなに悪いピッチングではないと思ったんですが、スレッジ相手に決め球のスライダーが甘く入ってしまったために二塁打を打たれて1点差。バッター村田のところでサーフェイトに交替しました。
この村田、追い込まれてからバットを短く持ってセンター前への打球を飛ばしましたが、これを丸が全力でランニングキャッチ。レフト寄りの打球だったんですが、丸はライト寄りに守っていたので間一髪のプレイになりました。これも素晴らしかったです。

結局サーフェイトが回またぎで9回も投げ、3人で抑えて3-2の最少得点差で勝ちました。
ただ試合としては書いたほかにも東出も素晴らしいプレイでヒット性の当たりをアウトにしてましたし、守備陣の頑張りが思いっきり光った試合でした。本来なら5,6点取られて負けててもおかしくない試合だったと思います。

今日のファインプレイの数々は、野球のプレイとして見れば福井の「野手が守りやすいピッチング」が凄く大きかったと思います。フォアボール連発で崩れるピッチャーのときだと絶対に取れないような打球をいくつも取れてたんですが、これにはピッチャーのリズムが起因していることは間違いないです。
他にも牽制球や配球など、球自体とは別のところでも素晴らしいものが見られました。正直「見ていて面白いピッチャー」だと思います。今年の新人王争いのお話で「球自体だけ見れば澤村の方が上だけど、それ以外の部分を見ていると福井の方が圧倒的に勝っている」ということだったんですが、見ていてどこか納得できました。正直順調にシーズン最後まで投げれば2ケタは軽く勝てるピッチャーになれる投球だったように思えます。どことなく新人王を取ったときの沢崎コーチを思い出しました。

ただ「野球のプレイ」以上に「気持ちの面」で、ナインが「福井を勝たせる」という意志を前面に押し出した試合だったように思えます。本当に「年に1回しか見られないレベルのファインプレイ」をいくつ見たんだという気になりました。本当に広島応援しててよかったと思います。


明日は篠田と三浦の試合になりそうですね。しっかり見る予定です。

では今回はこのへんで。

コメント

re-giant
2011年5月4日2:37

面白い試合をさらに魅力的にしてくれる解説というのはやっぱり貴重な気がします。
それを応援しているチームの勝ち試合で聞けたというのはとてもうらやましいです。

丹依悠。
丹依悠。
2011年5月4日7:46

>武山批判
横浜に“守れる”キャッチャー、1人もいませんけどね…
打撃を考えても、新沼、橋本のが上なんですが、まぁ武山の将来性に期待なのかな。
もっと若い細山田のが、リード面でも秀でている気がするんだけど、
何で、“長打力だけはチームNo.1捕手”に白羽の矢が立ったのかは、ちょっと謎。
ちなみに、橋本は昨オフのごたごたで信頼を失っているので、まず出ないだろ、と。
しかし、石原と比較される武山も可哀相やなー…… 1軍レベルは橋本しかおらんのに;

まぁ、尾花監督(コーチだったらもっと良かった)がテコ入れしてるのに、
結局は投手陣が試合をブチ壊してるのは、投手陣じゃなくて捕手の問題ってのは
みんな感づいている事なんですがね……
40歳過ぎとは言え、野口を使わないまま自由契約にしたのは大きな間違いだったし、
バッテリーコーチの力不足は否めない(2軍コーチの方です)ようでした。
このまま、武山を正捕手として使い続けて、谷繁、相川のようになってくれるか
どうかは本人次第ですが、その時のバッテリーコーチはもういません;

>キャッチャーの体の使い方として、
あれ、でもそんな動きの理論って、古田が…… いや何でもない;

関東の遅刻魔
2011年5月4日12:05

>re-giantさん
よく「達川さんの解説は話半分くらいに聞いたほうがいい」って意見も見ますけど、昨日は本当に解説で楽しませてもらえました。
自分では今の広島戦解説者の中では一番面白いと思ってます。他球団の選手のお話も交えてくれるのが一番いいですね。中日とか阪神の解説者って相手のこと何も知らなくて見てて腹が立つことがありますw


>丹依悠。さん
横浜だと経験、打撃からして橋本が一番実力がありそうな気もしますけど、去年の初めの時点でうまくいかなくてあまりに干されてる気がします。
打撃面を気にしないなら細山田がいいと思ってます。リード、肩ともにいいイメージがあります。

今の横浜を見ると、「投手より捕手が問題で試合が崩れている」側面はありそうですね。昨日は広島のファインプレイ連発もありましたけど、「打たれないリード」をされていたら普通に負けてたはずの試合でした。高崎はそれができるだけのいい球投げてましたし。
巨人の阿部も打つけどリードは・・・な選手ですよね。武山を固定したら同じようなタイプになるんでしょうか。阿部は打撃が4番レベルなのはおいといてw

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