この展開だけは考えたくなかった>挨拶


この前の週末に2つのGPT出てきたわけですけど、当たり運が絡んでたのか、土曜はとにかくジャンドに当たりまくって「環境の多くを占めてるんだな」と思ってたところだったんですが、続く日曜になると実はほとんどジャンドに当たらなくて驚きました。去年のこの時期は「1週間でメタが変わる」というくらいめまぐるしく環境が変化してたんですが、まさか今年は1日で変化するのかとすら思いましたw

まぁ単純に当たり運だとか会場全体のうちに占めるデッキの割合が違っただけかもしれませんが、なんかもう既に「ジャンドがだんだん微妙になってきた」なんて声もちらほら。普通に強く戦えるデッキだと思ってたんですが、まさか意外と早くメタ上位から転落するのか、とか思ったりしました。実は日曜のGPTではトップ8に1人も残ってませんでしたからね。普通に強い・・というか《ラクドスの復活》が強いと思ってたんですが、今後どうなることか。思った以上にメタられてるってことなんですかね・・・。


さて、本題のドラフト会議のお話。

いよいよ明日に迫ったわけですが、日本ハムがメジャー挑戦の意思を表明した花巻東の大谷を1位で強行指名する、というニュースが出ました。
これは正直驚きました。確かに彼の夢の邪魔をするのか、という意見もありますが、球団としては「今年一番評価してる投手をぜひとも指名したい」とのことで、個人的には正直評価すべきだと思います。やはり高卒の選手がいきなりアメリカ行っても簡単に活躍できるとは思えませんし、今の協約では「日本の球団を経ずに外国でプレーした選手は、その後高卒なら3年間、大卒、社会人なら2年間、日本でドラフト指名できない」というルールがありますからね。
日本で日本人としてプレーするにはドラフト指名を経る必要があるんですが、このルールは有望な選手が海外に引き抜かれないように、またどこぞの球団が有望選手を囲い込んで「この球団以外に指名されたら1年間アメリカに行って来年の指名を待つ」といった抜け道を塞ぐためのルールでもあります。
それを踏まえると、もしアメリカで通用しなかったときに日本球界になかなか入ってこれないとなると、それは本人にとっても球界にとっても勿体ないことだと思うので、一度先に日本の球団に入っておいた方がいいんじゃないかと個人的には思います。

また、やっぱりドラフト当時から素材は抜群で、現在は日本を代表する投手に育ったダルビッシュのいた球団ですから、それこそ世界で通じるだけの実力をつけるためには入団するのも悪くないんじゃないでしょうか。本人のメジャー志望からしても、力をつけて活躍したらFA権を取る前にポスティングでメジャー入りすることも普通にあり得ますし。

明日はほぼ間違いなく指名されるはずですが、今後の交渉がどうなるか、ここは楽しみです。



で、楽しみじゃなくなったのが広島です。
これまで1位候補を4人に絞っていて、今日の会議で最終決定するということでした。当初は「来年に勝負をかけたいから、即戦力の選手が欲しい」ということで亜細亜大の東浜投手を狙ってたはずだったんですが、大谷がメジャー表明をしたことで他の球団が東浜狙いにシフトしてきたことで、今日の会議では競合を避けて外れ1位候補だった東福岡高の森投手を1位指名する、と決めたそうです。

これは本当に残念でした。森投手は速球派で素材型の左投手で、タイプとしては即戦力というよりも育成に時間のかかる選手であることから、この時点で「来年は捨てたな」と思わざるを得ません。今年は3位が見える位置まで来てたから即戦力の選手を獲って戦力を上積みし、今度こそクライマックスシリーズを狙うということをチームを挙げて考えるべきなのに、よりによって時間のかかる素材型の高校生を狙うのか、と。

今の時点での補強ポイントと今年の候補を見ると、やはり先発、リリーフで戦力になる投手を1人ずつでも獲得できれば来年は期待できると思ってました。極端な話、戦力になる投手を1人でも取れれば、それ以下の順位では将来有望な強打の高校生を狙っていけるので、今後を考える意味でもいいバランスで考えていけるところです。あとは残った選手の中から投手、野手をいい順に獲っていけばいいので。
そういう意味では「試合を作れる先発投手」ということで東浜が獲れればベスト、仮に外したとしても150キロ以上の球を投げられる大学生投手の三嶋、則本といった選手も残っているはずなので、リリーフ目的としてもここで1人確保しておけば2位には将来も見込んだ強打の高校生を狙っていけるという作戦が取れたはずです。しかし森を狙うということは「即戦力になりうる投手を2位で狙う必要が出てきた」ということで、そうなると逆ウェーバーの3位の時点で強打の高校生野手が残っている可能性はほぼ皆無です。現時点だけでなく今後を考えても、この選択肢はいいとは思えません。

そもそも今年は「目玉選手が数人いて、残りは不作」という評価でした。だとすると、来年の即戦力は期待しないで将来に向けて高校生を中心に好素材の選手だけを獲っていく選択も悪くないと思います。ある意味先発ローテが5人いるし、リリーフに福井を回す選択を考えると、一応(何もハプニングがなければ)一軍で戦えるだけの投手陣は揃っているとも言えるわけで、そう割り切るなら3年前の今村、堂林みたいに数年先を見越した素材集めに走る方が正解かもしれません。それこそ右の強打者で外野の高橋、ショートの北條、内野コンバートが見込まれる田村あたりを狙って、数年後に90年代中盤のような「生え抜き選手による最強打線」を作り上げるというのもいいんじゃないでしょうか。

ひとつだけ言いたいのは、1位指名がほぼ決まった森投手のことを悪く言うつもりはないということです。問題なのは「来年が勝負なのにそこに向けて足並みが揃わないで迷走する球団の姿勢」です。今年勝てなかった理由もこういうところにあるような気がして、本当に残念です。
ドラフトファンとしても、ここ数年は「競合してでもいい選手を獲りに行く」という姿勢だったのが今年は一転して逃げに走ったことへの落胆があります。これまでマエケン、今村、野村と単独指名できたのも、「他の球団も狙っているけど、一番評価している選手だから競合してでも獲りにいく」という姿勢で早い段階から意志を貫いたら結果的に他球団が降りた、ということでしたし。強気に攻めてクジで負けたならまだ納得いくんですが、弱気になったドラフトではここ10年以上を見ても、結果としてあまり成功したとは言えないというのが現状なので、凄く嫌な予感がしてきます。

それこそ早々と、あるいは前回の会議の時点で堂々と東浜1位指名を明言しておけばよかったんです。そうすればここまで競合することもなかったかもしれません。いつまでも決めないでグダグダやってた結果がこれだと思うと、残念でなりません。


まぁ「ドラフトの結果が出るのは3年後、5年後」とはよく言われることですし、まだ本指名も始まってないので、終わってから、また数年後に笑っていられるようになればいいと思うことにします。
少なくとも今村、中崎、戸田とここ3年間で一軍登板を果たしており、将来も有望な選手を発掘した田村スカウトが高く評価したのが森投手なので、指名されたらぜひとも頑張ってもらいたいところではあります。



そんなわけで、明日は2位以降の選手を主に気にすることにしたいと思います。できれば高橋か北條が獲れればいいな・・・。たぶん三嶋や則本は残ってないので。


では今回はこのへんで。

コメント

ウンパス
2012年10月25日6:42

ドラフトネタが長くて、野球への愛情がひしひしと伝わってきますね
私も菅野に横槍が入るのか、注目しています

関東の遅刻魔
2012年10月25日11:20

さすがにシーズン以外では一番興味持ってる内容ですからねー。ここ最近は動きだしが遅いですけど。
菅野は・・・横浜がいってくれないと巨人だけになりそうですね。2位で最初の選手が獲れる、つまり1位クラスが2人獲れるんだから1位は突撃していいと思うんですがw

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