背番号「1」、最後の大舞台
2013年10月3日 野球 コメント (5)冠婚葬祭の「冠」は成人式ですよー。>挨拶
単語からして一番ピンとこないですね、この文字w
時代劇好きなので「元服」って単語の方がしっくりきたりしますww
今日はもう、朝からずっとひとつのことしか考えられませんでした。
なんといっても、前田智徳選手の引退試合です。もはや完全に昼間の集中力がなくなってましたww
時間的に一番最初は見られませんでしたけど、なんとか半分過ぎたくらいからは見ることができました。
今日は始まる前から凄かったみたいです。開門の前にはもう100人以上の行列ができてるとか、限定300個の直筆サインボールが20分で完売したとか、前田グッズを売ってる売店からの行列がコンコースを一周したとか。マツダスタジアム始まってから、ここまで凄かったのはさすがに初めてだったかもしれません。緒方さんとか琢朗さんのときもここまでいったかどうか・・・あのときも相当なものでしたが、それ以上だと思います。
今日は球場に入れなかった人のために、広島市内の基町クレドでパブリックビューイングも行われたとか。これだけの催しが行われたというのも、これまで効いたことがありません。
それだけ、広島の人にとって、ファンにとって、偉大な選手だったということです。オールドファンの中には「最近のカープは面白くないけど、前田だけは見たい」っていう人もかなりいましたし。広島においても最高と言えるスターだったんだと思います。
今日の試合、先発を任されたのは福井でした。最近は二軍で調子よかったんですが、今日はヒットを重ねられて結局3回途中4失点で降板。フォアボールは1つだけだったので、「コントロールが課題」と言われてた部分は修整できてたのかどうか。ちなみに間に合わなくてピッチングは見られませんでした。
打線も菊池の2ランとかで3点は取れたんですが、今日は点が入りそうなところで入りませんでした。下水流のプロ初ヒットで本塁でのクロスプレーになったんですが、うまくタッチを掻い潜ってたらタイミング的にはセーフにできたんじゃないかと思います。8回も1アウト3塁からの菊池の当たりをセカンドの荒木にギリギリ捕られましたし。あれが落ちてたら確実にもう1点でした。やっぱりというか、中日は荒木がセカンドに入ってるとそれだけで完全に別のチームになりますね。もしセカンドが森野だったら今日はもっと点が取れてたような気すらしてきますw
5回以降はヒットが全然出なかったこともあって、前田の出番は8回。今日はバットには当たりましたが、結果はピッチャーゴロ。いいときならセンター返しできてそうだったんですが、打球に勢いや角度がなかったということは、本人の「自分のバッティングができない」という言葉そのままの状態だった、ということでしょうか。スイングのフォームを見る限りでは昔と変わらない綺麗なフォームに思えたんですが、中身は同じようにはいかなかったのかもしれません。ただの打ち損じかもしれませんが、このあたりは本人にしかわからない部分ですし。
その後9回にはライトの守備に就きました。実はこれが前田のマツダスタジアムでの初めての守備になりました。思い返せば新球場元年は(情報は公開されなかったものの)怪我で一度も一軍に上がれませんでしたし、その後はずっと代打でしたからね。市民球場最後の頃に、緒方と一緒に「新球場でプレーしたい」と言ってただけに、これもまたひとつ、大きな意味を持った出来事だったのではないでしょうか。
中日の攻撃は、前田に華を持たせたい意図からか、多くの選手がライトを狙って打ってました。森野の打球は当たりが良すぎてフェンス直撃の二塁打になりましたが、そのあとの「しまった」という感じが面白かったですw
さらに言うと2アウトからの平田も、完全にライト方向に打つことしか考えない流し打ちでした。打球が完全に右方向にしか飛んでなかったですが、それでいて際どいゾーンへのファールが何球もあったため、そのたびに前田が捕りに行って、最後はかなり疲れてたのが笑えました。こんなの初めて見たような気がします。それでいて最後はセカンドゴロってオチがまた・・・。結局前田のマツダスタジアムでの守備機会は、森野の二塁打の打球を捌いた1回だけで終わりました。ただ全然ないよりはよかったんじゃないかと思います。
試合は9回もランナー出せずに負けになりました。その後は前田のスピーチから球場一周、記念撮影、最後は胴上げと進んでいきました。背番号にちなんで胴上げは1回だけだったんですが、普通なら5回前後はやるものが1回だけで終わってしまったので、その後改めてもう1回。回数が少ないこともあって、途中で何回か止めてたのがまた面白かったです。
入団してから24年。本当に長い野球人生になったと思います。それこそ自分が野球のルールを理解して見始めた頃にはもうレギュラーになってた選手でしたし。
もう改めて述べるまでもなく、もの凄い選手でした。怪我がなければどこまで伸びたんだろうという期待もありました。怪我してからも懸命の治療をして、何度重ねてもまたグラウンドに戻って活躍してたことも、並の選手ならできなかったはずです。オフの間でも、調子が良さそうな報道があっても、人には見えないところでいつも痛々しいほどのケアをしていました。
ここ数年、代打の役割に馴染んできていたとき、誰もが「ここで前田が打って勝ち」と思った場面は何度もありました。またその通りになっていました。本当に誰にでもできることじゃないです。もし今回の怪我がなかったら、それこそ代打の記録をすべて塗り替えることができるくらいになったんじゃないか、とすら思えました。それだけ「居場所を見つけた」感は強かったです。
本当に引退が惜しいと思える選手です。まだ何年も見られると思う選手です。でもそれだけ思える選手に出会えたこと、24年間ずっと見て応援し続けられたことが、とても幸せなことだと思います。
恐らくは本人の性格からして、今後ポストシーズンの試合にも出ることはないでしょう。まさに今日見られたのが「最後の雄姿」です。
多くの人が、前田の活躍を忘れることはないでしょう。それだけ心に焼きついた、偉大な選手でした。
最後にひと言。長い間、ずっと広島ファンを引っ張り続けてくれて、ありがとうございました。本当にお疲れ様でした。
チームは今日負けたことと阪神が勝ったことで3位が確定しました。もしマツダスタジアムでCSやりそうなら見に行こうと思ってましたが、さすがに甲子園はキツそうです。主にアウェイ感がw せめてこういう機会にはレフトスタンドは全部ビジター側に開放してもらいたいんですけどね。それでもチームの勢いは間違いなくあるので、最後まで駆け抜けてもらいたいです。もしかしたら日本シリーズまで届けば、また前田の打席が見られるかもしれないと、淡い期待を抱かせてもらいたいです。最後の花道、しっかり飾ってもらいたいです。
そういえばパ・リーグは2位争いが凄いことになってきました。2位ロッテと2ゲーム差で西武とソフトバンクが並ぶという、どこが抜けてもおかしくない事態になってます。これは最終戦までもつれるかもしれませんね。本来ならこういうシーズンが一番面白いんでしょうけど、CS論の話になったら「もしCSがなかったらただの消化試合だけど、CSあるから最高に盛り上がる展開になった」と胸を張って言えると思います。やっぱり野球にはこういう盛り上がりがないと、ですね。
では今回はこのへんで。
単語からして一番ピンとこないですね、この文字w
時代劇好きなので「元服」って単語の方がしっくりきたりしますww
今日はもう、朝からずっとひとつのことしか考えられませんでした。
なんといっても、前田智徳選手の引退試合です。もはや完全に昼間の集中力がなくなってましたww
時間的に一番最初は見られませんでしたけど、なんとか半分過ぎたくらいからは見ることができました。
今日は始まる前から凄かったみたいです。開門の前にはもう100人以上の行列ができてるとか、限定300個の直筆サインボールが20分で完売したとか、前田グッズを売ってる売店からの行列がコンコースを一周したとか。マツダスタジアム始まってから、ここまで凄かったのはさすがに初めてだったかもしれません。緒方さんとか琢朗さんのときもここまでいったかどうか・・・あのときも相当なものでしたが、それ以上だと思います。
今日は球場に入れなかった人のために、広島市内の基町クレドでパブリックビューイングも行われたとか。これだけの催しが行われたというのも、これまで効いたことがありません。
それだけ、広島の人にとって、ファンにとって、偉大な選手だったということです。オールドファンの中には「最近のカープは面白くないけど、前田だけは見たい」っていう人もかなりいましたし。広島においても最高と言えるスターだったんだと思います。
今日の試合、先発を任されたのは福井でした。最近は二軍で調子よかったんですが、今日はヒットを重ねられて結局3回途中4失点で降板。フォアボールは1つだけだったので、「コントロールが課題」と言われてた部分は修整できてたのかどうか。ちなみに間に合わなくてピッチングは見られませんでした。
打線も菊池の2ランとかで3点は取れたんですが、今日は点が入りそうなところで入りませんでした。下水流のプロ初ヒットで本塁でのクロスプレーになったんですが、うまくタッチを掻い潜ってたらタイミング的にはセーフにできたんじゃないかと思います。8回も1アウト3塁からの菊池の当たりをセカンドの荒木にギリギリ捕られましたし。あれが落ちてたら確実にもう1点でした。やっぱりというか、中日は荒木がセカンドに入ってるとそれだけで完全に別のチームになりますね。もしセカンドが森野だったら今日はもっと点が取れてたような気すらしてきますw
5回以降はヒットが全然出なかったこともあって、前田の出番は8回。今日はバットには当たりましたが、結果はピッチャーゴロ。いいときならセンター返しできてそうだったんですが、打球に勢いや角度がなかったということは、本人の「自分のバッティングができない」という言葉そのままの状態だった、ということでしょうか。スイングのフォームを見る限りでは昔と変わらない綺麗なフォームに思えたんですが、中身は同じようにはいかなかったのかもしれません。ただの打ち損じかもしれませんが、このあたりは本人にしかわからない部分ですし。
その後9回にはライトの守備に就きました。実はこれが前田のマツダスタジアムでの初めての守備になりました。思い返せば新球場元年は(情報は公開されなかったものの)怪我で一度も一軍に上がれませんでしたし、その後はずっと代打でしたからね。市民球場最後の頃に、緒方と一緒に「新球場でプレーしたい」と言ってただけに、これもまたひとつ、大きな意味を持った出来事だったのではないでしょうか。
中日の攻撃は、前田に華を持たせたい意図からか、多くの選手がライトを狙って打ってました。森野の打球は当たりが良すぎてフェンス直撃の二塁打になりましたが、そのあとの「しまった」という感じが面白かったですw
さらに言うと2アウトからの平田も、完全にライト方向に打つことしか考えない流し打ちでした。打球が完全に右方向にしか飛んでなかったですが、それでいて際どいゾーンへのファールが何球もあったため、そのたびに前田が捕りに行って、最後はかなり疲れてたのが笑えました。こんなの初めて見たような気がします。それでいて最後はセカンドゴロってオチがまた・・・。結局前田のマツダスタジアムでの守備機会は、森野の二塁打の打球を捌いた1回だけで終わりました。ただ全然ないよりはよかったんじゃないかと思います。
試合は9回もランナー出せずに負けになりました。その後は前田のスピーチから球場一周、記念撮影、最後は胴上げと進んでいきました。背番号にちなんで胴上げは1回だけだったんですが、普通なら5回前後はやるものが1回だけで終わってしまったので、その後改めてもう1回。回数が少ないこともあって、途中で何回か止めてたのがまた面白かったです。
入団してから24年。本当に長い野球人生になったと思います。それこそ自分が野球のルールを理解して見始めた頃にはもうレギュラーになってた選手でしたし。
もう改めて述べるまでもなく、もの凄い選手でした。怪我がなければどこまで伸びたんだろうという期待もありました。怪我してからも懸命の治療をして、何度重ねてもまたグラウンドに戻って活躍してたことも、並の選手ならできなかったはずです。オフの間でも、調子が良さそうな報道があっても、人には見えないところでいつも痛々しいほどのケアをしていました。
ここ数年、代打の役割に馴染んできていたとき、誰もが「ここで前田が打って勝ち」と思った場面は何度もありました。またその通りになっていました。本当に誰にでもできることじゃないです。もし今回の怪我がなかったら、それこそ代打の記録をすべて塗り替えることができるくらいになったんじゃないか、とすら思えました。それだけ「居場所を見つけた」感は強かったです。
本当に引退が惜しいと思える選手です。まだ何年も見られると思う選手です。でもそれだけ思える選手に出会えたこと、24年間ずっと見て応援し続けられたことが、とても幸せなことだと思います。
恐らくは本人の性格からして、今後ポストシーズンの試合にも出ることはないでしょう。まさに今日見られたのが「最後の雄姿」です。
多くの人が、前田の活躍を忘れることはないでしょう。それだけ心に焼きついた、偉大な選手でした。
最後にひと言。長い間、ずっと広島ファンを引っ張り続けてくれて、ありがとうございました。本当にお疲れ様でした。
チームは今日負けたことと阪神が勝ったことで3位が確定しました。もしマツダスタジアムでCSやりそうなら見に行こうと思ってましたが、さすがに甲子園はキツそうです。主にアウェイ感がw せめてこういう機会にはレフトスタンドは全部ビジター側に開放してもらいたいんですけどね。それでもチームの勢いは間違いなくあるので、最後まで駆け抜けてもらいたいです。もしかしたら日本シリーズまで届けば、また前田の打席が見られるかもしれないと、淡い期待を抱かせてもらいたいです。最後の花道、しっかり飾ってもらいたいです。
そういえばパ・リーグは2位争いが凄いことになってきました。2位ロッテと2ゲーム差で西武とソフトバンクが並ぶという、どこが抜けてもおかしくない事態になってます。これは最終戦までもつれるかもしれませんね。本来ならこういうシーズンが一番面白いんでしょうけど、CS論の話になったら「もしCSがなかったらただの消化試合だけど、CSあるから最高に盛り上がる展開になった」と胸を張って言えると思います。やっぱり野球にはこういう盛り上がりがないと、ですね。
では今回はこのへんで。
コメント
ドラフト下位の高卒ルーキーなのに、1年目から一軍でプレー。
基本的に守備要員で、当時の印象では「やたら肩のいい外野」でした。
当時は、高沢秀昭と長嶋清幸のツープラトンでセンターは安定でしたが、
両翼がアレンと西田だったので、結構、試合終盤で出番があったのを覚えています。
「この守備があれば、後々いい2番になりそう」的な感じだったのですが、
翌年ホントに2番に定着して、史上最年少のゴールデングラブ賞を受賞。
今からは想像できないですが、全然非力(4本塁打)でバントが良かったですね。
3年目以降は、今あるイメージの前田智だったと思います。
ここまで惜しまれるのは山本浩二以来じゃないでしょうか。
浩二さんは4番で余力を残したまま引退したので、境遇がやや違いますけども、
同じスーパースターの衣笠さんですら、晩年は
「早よ辞めえや」「何で浩二より成績が劣るお前がまだやってるんだ」などとまで
言われたものですから、本当にここまで惜しまれて辞める選手は例にないかも知れません。
横浜はどんどん選手を放出しちゃうので、最後にここまでしてあげられる選手って
早々いないんですよね。佐々木以来? その前になると田代まで遡るのかな?
そう言った意味でも、何か羨ましいという感じもしました。
巨人はいいピッチャーを万全の状態で投入しないと厳しいですからね。というわけで広島相手の先発は岩田秋山スタンリッジでお願いしますwww
>丹依悠。さん
入団当時は野球見れなかった(というかスカパー入るようになるまで広島の試合はほとんど見れなかった)こともあって情報が少なかったですが、最初の頃は正田、野村に挟まれて2番をよく打ってた印象です。今にして思うと高卒1,2年目からこれだけ定着するのも珍しいんじゃないでしょうか。
3年目からは長打も増えて完全に3番で定着しましたね。金本も1年目は4本で2年目から2桁ホームラン打ったことを思うと、成長してレギュラーになった過程は意外と近かったのかも、とか思ったりしました。最初は足は速いけど・・って選手でしたし。
これだけ惜しまれる選手は、自分の中で浮かんだのは大野さんくらいでした。あのときも凄かったですから。でももしかしたらもっと上かもしれません。浩二さんのときは知らないですけど、歴代で一番であろうことは容易に想像できます。衣笠さんは怪我で打てなかったことと連続試合出場があったのである程度仕方ない部分はあったように思えます。あれだけ続けるとどこで止めるかが難しいのは金本を見ても感じましたし。
横浜の選手は活躍して残った選手ということで挙げると、なかなか難しいかもしれません。佐々木は凄かったですけど、前田との首位打者争いを制した鈴木尚典も成績が尻すぼみになって最後は地味だったようにも思えますし。横浜の選手って意外と戦力外通告されても「移籍したらまだやれる」ということで退団する選手が多かったかな、とも思います。駒田も引退勧告断って近鉄に移籍しそうだったのに結局まとまらずそのままでしたし。正直もったいないと思うことも結構あります。
>エンタクさん
一番馴染みが薄いですからねーw クイズ見てたらたまに出てきたりしました。
>toshiya k さん
広島での現役生活の年数という意味では一番長かったとも言われてますし、常に個性とインパクトのある人でしたから、思い返すと本当にいろいろなことが出てきますね。よかったときも悪かったときも、今のカープファンの多くが「一緒に歩んできた」と思える選手だったと思います。
ドームの試合、羨ましいです。あの頃はまだ球場行ったことなかったですし。
同世代が間違いなく「黄金時代」と呼ばれるだけのタレント揃いだったせいか、江藤や金本が抜けてから一層その凄さが際立ったようにも思えます。
本当に、感謝しか残りません。ずっと彼を見てこられたことが、幸せだったと思います。