ケイラメトラとマナブーストの目安
2014年1月16日 MTGかなり本気で死ぬかと思った>挨拶
はい。一日ぶりですが、なんとか生きてます。
というのも、昨日の朝の時点で体調がすこぶる悪く、そのまま病院行ったら「ウイルス性胃腸炎」と診断されまして・・・。
内容として体内のもの全部放出するしか治す方法がないって感じだったんですが、いざ本当にやってみると栄養源がなさすぎたせいか立って歩くことすらままならない状態でした。ついでに熱もけっこう出てて、かなり危険でした。
病院では「1,2日安静にしていればほぼ治る」と診断され、お薬も出されたので、明日までに意地でも治します。今のところ目処は立ちましたので、なんとかなりそうです。お騒がせしました。皆さんもお気を付けください。
昨日と今日のプレビュー見てると、とにかく今回は黒と赤絡みのカードが強いって印象ですね。
黒は占術つき《蔓延》こと《悲哀まみれ》、マイナス3修整で残響効果のついた《胆汁病》と、まさに黒が今環境に欲しかった除去が2種類も出てます。これは強化待ったなしでしょう。どちらも今いる信心系デッキにガン刺さりしますし、単純なカードパワーという意味でも強いと思います。特に《胆汁病》については、例えば相手の神がクリーチャー化したときに2発撃てば落とせるっていうのも使い方としてありな気がします。黒単だけでなく黒絡みの多色デッキにも入ってくるんじゃないでしょうか?
赤についてはなんといってもゼナゴス。前回のモーギスに続いてかなり強い能力を持ってます。神は基本本体がクリーチャー化しなくても能力が強ければそれでいいと思うんですが、クリーチャー強化だけでなく実質速攻つける能力は本当に強いと思います。当然トランプル持ちとも相性がいいですし、ゼナゴスが5マナということを考えると今環境だけでも6マナ以上の強い奴ら、特に《巨大オサムシ》やら《怒れる腹音鳴らし》あたりとは相性がいい気がします。腹音鳴らしあたりは出したターンにゲーム決まる可能性すらあると思います。
それに対して・・・期待してた白緑の神ケイラメトラ・・・。5マナ6/7とサイズ自体は他の神よりも強いんですが、能力が「クリーチャー呪文を唱えるたび、ライブラリーから森か平地を1枚探してタップ状態で出す」ですか。これはオレのキャラとして語らざるをえないですねw
さっきモーギス、ゼナゴスの話をしましたけど、神は基本クリーチャー化しなくても能力が強ければそれだけで使う価値があるカードです。今の環境でいけばパーフォロス、タッサあたりも、能力自体が十分に強いですし、クリーチャー化すればもっと強くなるカードなので、シナジーの合ったデッキが作られている、と考えていいでしょう。
で、ケイラメトラですが、これってどうするんでしょう?
長年ビッグマナ使ってる経験からして、「マナブーストが欲しいデッキ」というのは「目標とするマナ域」に到達することの補助としてマナブーストを使ってます。そのマナ域が高ければ高いほど多くのブースト呪文が必要になります。
もちろんマナが重くなるほどパワーの高い呪文が増えてくるわけですが、ものには限度というものがあるわけでして、あまり重いものとブーストスペルだけを詰め込むとデッキとして弱くなります。簡単に言うと「マナブーストを引かないのに重いスペルばかり引く」「マナブーストだけ引いて実を引かない」という現象が起こり、バランスが悪くなるわけです。
ある程度回るデッキを作ろうとした場合、「マナブーストによる目標マナ域」はそう高いところには設定できません。そうなると、重いマナブースト呪文に存在価値はないと言えるわけです。
かつて存在したヴァラクート(原始のタイタンに最速で繋げることと、土地:山を置くことが勝利条件に繋がる)、ケッシグランプ(原始のタイタンに最速で繋げることが勝利条件)、エルドラージ(重いけど出したらほぼ勝ち)などのデッキの場合は、マナブーストを何枚使ってでも重いカードをプレイすることが条件ですが、今の環境ではそれを成しうるほどの重くて強いカードは見当たらないように思えます。アドバンテージが取れるという意味では《森の始源体》《巨大オサムシ》《灰燼の乗り手》あたりは強いとは言えますが、そこまでして出したいカードかと言われると疑問符がつくと言えるでしょう。
マナブーストの考え方として、「何マナから何マナに伸ばしたいか」というものがあります。例えば《不屈の自然》なら「2マナから4マナに」、《耕作》なら「3マナから5マナに」伸ばしたいというもので、大抵はその伸ばした先のマナ域が目標到達点になります。土地やブーストを引くタイミングもあるので、そこから1,2マナ重いところあたりまででまとめるのがデッキを考えるうえでのセオリーと言えます。
で、ケイラメトラの場合は?
まず出すのに5マナ必要です。そしてマナブーストを引き起こす条件は「クリーチャー呪文を唱えること」つまり、最速でも翌ターン以降になります。マナ域でいえば「6マナから8マナに伸ばす呪文」というわけです。
これに、今のカードプールで使いたいほどの「8マナ以上の呪文」というものがあるでしょうか?ぶっちゃけX呪文くらいしか生かせるものがないと思います。
正直言って、もう1マナ軽ければまだ使い道はあったと思うんですよ。何しろ何度も使いまわせるマナブーストなわけですから。ただ5マナに設定されると、そもそもの5マナのスペル自体が「マナブーストによって到達点にしたいマナ域のスペル」になってしまうわけで、それ以上に伸ばす意味が考えられません。
本音では3マナ3/4くらいでいいんですけど、それだとさすがに強すぎる感は否めないところではあります。ぶっちゃけ2マナ0/1ならノータイムで4枚投入でしたww
最近のマナブースト呪文が、このあたりをわかってないという意味で「使えない」カードが多すぎてかなり残念です。マジックやるうえで一番やりたいのは「2マナから4マナへのブースト」なんですから。「3マナから5マナ」となると、もうひとつ副次的な効果(ウッド・エルフみたいにブロッカーとなるものや、耕作みたいに確実に5マナに伸ばせるものなど)がないとスペルとして弱いです。その証拠に、能力としては決して弱くはないはずの各種魔鍵や導き石が環境でほとんど見られていません。これは簡単に言うと「この性能なら使わない」ということなんですよね。まして信心絡みで早い環境になってるんですから、マナブーストしてる間に詰んでることもしばしばあるなら、使われるわけがありません。
個人的には、ケイラメトラを使うとしたら、とことんまでマナを伸ばしても強い=強力なX呪文の入っているデッキか、あるいは緑を主体にした5色コンとかになるんじゃないかと思います。それ以外だとスタンダードでは使い道がなさそうな気がします。今後のカードで「これ唱えたら勝てる」みたいな重くて強いスペルが出れば話は別ですが。もしかすると3つめのブロックで重い5色神とか出るかもしれないですし。
そんなわけで、どうせならこの性能のケイラメトラを出すほどなら、ウッド・エルフか《真面目な身代わり》にしてもらいたかった、という印象です。ぶっちゃけ今なら《探検》でもいいですが、キオーラの能力になってる以上はさすがに難しいですかね。
時間ができたので久しぶりに考える時間ができました。中身は拙いですが、ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
では今回はこのへんで。
はい。一日ぶりですが、なんとか生きてます。
というのも、昨日の朝の時点で体調がすこぶる悪く、そのまま病院行ったら「ウイルス性胃腸炎」と診断されまして・・・。
内容として体内のもの全部放出するしか治す方法がないって感じだったんですが、いざ本当にやってみると栄養源がなさすぎたせいか立って歩くことすらままならない状態でした。ついでに熱もけっこう出てて、かなり危険でした。
病院では「1,2日安静にしていればほぼ治る」と診断され、お薬も出されたので、明日までに意地でも治します。今のところ目処は立ちましたので、なんとかなりそうです。お騒がせしました。皆さんもお気を付けください。
昨日と今日のプレビュー見てると、とにかく今回は黒と赤絡みのカードが強いって印象ですね。
黒は占術つき《蔓延》こと《悲哀まみれ》、マイナス3修整で残響効果のついた《胆汁病》と、まさに黒が今環境に欲しかった除去が2種類も出てます。これは強化待ったなしでしょう。どちらも今いる信心系デッキにガン刺さりしますし、単純なカードパワーという意味でも強いと思います。特に《胆汁病》については、例えば相手の神がクリーチャー化したときに2発撃てば落とせるっていうのも使い方としてありな気がします。黒単だけでなく黒絡みの多色デッキにも入ってくるんじゃないでしょうか?
赤についてはなんといってもゼナゴス。前回のモーギスに続いてかなり強い能力を持ってます。神は基本本体がクリーチャー化しなくても能力が強ければそれでいいと思うんですが、クリーチャー強化だけでなく実質速攻つける能力は本当に強いと思います。当然トランプル持ちとも相性がいいですし、ゼナゴスが5マナということを考えると今環境だけでも6マナ以上の強い奴ら、特に《巨大オサムシ》やら《怒れる腹音鳴らし》あたりとは相性がいい気がします。腹音鳴らしあたりは出したターンにゲーム決まる可能性すらあると思います。
それに対して・・・期待してた白緑の神ケイラメトラ・・・。5マナ6/7とサイズ自体は他の神よりも強いんですが、能力が「クリーチャー呪文を唱えるたび、ライブラリーから森か平地を1枚探してタップ状態で出す」ですか。これはオレのキャラとして語らざるをえないですねw
さっきモーギス、ゼナゴスの話をしましたけど、神は基本クリーチャー化しなくても能力が強ければそれだけで使う価値があるカードです。今の環境でいけばパーフォロス、タッサあたりも、能力自体が十分に強いですし、クリーチャー化すればもっと強くなるカードなので、シナジーの合ったデッキが作られている、と考えていいでしょう。
で、ケイラメトラですが、これってどうするんでしょう?
長年ビッグマナ使ってる経験からして、「マナブーストが欲しいデッキ」というのは「目標とするマナ域」に到達することの補助としてマナブーストを使ってます。そのマナ域が高ければ高いほど多くのブースト呪文が必要になります。
もちろんマナが重くなるほどパワーの高い呪文が増えてくるわけですが、ものには限度というものがあるわけでして、あまり重いものとブーストスペルだけを詰め込むとデッキとして弱くなります。簡単に言うと「マナブーストを引かないのに重いスペルばかり引く」「マナブーストだけ引いて実を引かない」という現象が起こり、バランスが悪くなるわけです。
ある程度回るデッキを作ろうとした場合、「マナブーストによる目標マナ域」はそう高いところには設定できません。そうなると、重いマナブースト呪文に存在価値はないと言えるわけです。
かつて存在したヴァラクート(原始のタイタンに最速で繋げることと、土地:山を置くことが勝利条件に繋がる)、ケッシグランプ(原始のタイタンに最速で繋げることが勝利条件)、エルドラージ(重いけど出したらほぼ勝ち)などのデッキの場合は、マナブーストを何枚使ってでも重いカードをプレイすることが条件ですが、今の環境ではそれを成しうるほどの重くて強いカードは見当たらないように思えます。アドバンテージが取れるという意味では《森の始源体》《巨大オサムシ》《灰燼の乗り手》あたりは強いとは言えますが、そこまでして出したいカードかと言われると疑問符がつくと言えるでしょう。
マナブーストの考え方として、「何マナから何マナに伸ばしたいか」というものがあります。例えば《不屈の自然》なら「2マナから4マナに」、《耕作》なら「3マナから5マナに」伸ばしたいというもので、大抵はその伸ばした先のマナ域が目標到達点になります。土地やブーストを引くタイミングもあるので、そこから1,2マナ重いところあたりまででまとめるのがデッキを考えるうえでのセオリーと言えます。
で、ケイラメトラの場合は?
まず出すのに5マナ必要です。そしてマナブーストを引き起こす条件は「クリーチャー呪文を唱えること」つまり、最速でも翌ターン以降になります。マナ域でいえば「6マナから8マナに伸ばす呪文」というわけです。
これに、今のカードプールで使いたいほどの「8マナ以上の呪文」というものがあるでしょうか?ぶっちゃけX呪文くらいしか生かせるものがないと思います。
正直言って、もう1マナ軽ければまだ使い道はあったと思うんですよ。何しろ何度も使いまわせるマナブーストなわけですから。ただ5マナに設定されると、そもそもの5マナのスペル自体が「マナブーストによって到達点にしたいマナ域のスペル」になってしまうわけで、それ以上に伸ばす意味が考えられません。
本音では3マナ3/4くらいでいいんですけど、それだとさすがに強すぎる感は否めないところではあります。ぶっちゃけ2マナ0/1ならノータイムで4枚投入でしたww
最近のマナブースト呪文が、このあたりをわかってないという意味で「使えない」カードが多すぎてかなり残念です。マジックやるうえで一番やりたいのは「2マナから4マナへのブースト」なんですから。「3マナから5マナ」となると、もうひとつ副次的な効果(ウッド・エルフみたいにブロッカーとなるものや、耕作みたいに確実に5マナに伸ばせるものなど)がないとスペルとして弱いです。その証拠に、能力としては決して弱くはないはずの各種魔鍵や導き石が環境でほとんど見られていません。これは簡単に言うと「この性能なら使わない」ということなんですよね。まして信心絡みで早い環境になってるんですから、マナブーストしてる間に詰んでることもしばしばあるなら、使われるわけがありません。
個人的には、ケイラメトラを使うとしたら、とことんまでマナを伸ばしても強い=強力なX呪文の入っているデッキか、あるいは緑を主体にした5色コンとかになるんじゃないかと思います。それ以外だとスタンダードでは使い道がなさそうな気がします。今後のカードで「これ唱えたら勝てる」みたいな重くて強いスペルが出れば話は別ですが。もしかすると3つめのブロックで重い5色神とか出るかもしれないですし。
そんなわけで、どうせならこの性能のケイラメトラを出すほどなら、ウッド・エルフか《真面目な身代わり》にしてもらいたかった、という印象です。ぶっちゃけ今なら《探検》でもいいですが、キオーラの能力になってる以上はさすがに難しいですかね。
時間ができたので久しぶりに考える時間ができました。中身は拙いですが、ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
では今回はこのへんで。
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