始まりの鐘が・・・鳴らなかったw>挨拶


今日は夕方、というか夜から夢屋のフライデー出ようと思って行ったんですが、希望者が26人だったために2人落ちという展開に。あれ?これ先週と全く同じ流れだぞ?
そして引いてみると、案の定ハズレを引くことにw なんとなくわかってましたw ぶっちゃけ残り10枚弱あったんですが、当たりの平地は1枚を除いて全部のはずなのに、どれ引いてもハズレの沼に見えてましたw この前は中途半端なところ引いてハズレだったので端なら大丈夫だろうと思ったら・・・なんかこの人数の数字が相性悪いみたいですw
なんとなく一人回ししてるときから調子は悪そうだったのと、今日も疲れたので早めに帰ることに。負け散らかすほどなら遅くなる前に家に戻れる方が体が楽ですから。


そんなこんなで帰っていたら、最近ラクドスアグロ使ってる白キコくんのDNで面白そうなパズルがあったので、ここで書こうと思います。
本当はコメント書こうとしたら思った以上に長くなったからですが、考えれば考えるほど面白い背景が見えてきた気がするので、それも含めて書いてみようと思います。


まずはシチュエーションから。なお実際にあった場面だそうです。

(以下引用)

相手がナヤビートでお互いが1本ずつ取り合った最終戦、俺のターンでドローが破滅の刃。

自分 ライフ2


モーギス神1体、暗殺者1体(解鎖状態)
土地7枚(変わり谷無し)

手札1枚 破滅の刃(トップデッキ)

相手 ライフ4


復活の声(タップ状態)、女人像1体(アンタップ状態)
土地8枚(変わり谷無し)
 
手札なし

暗殺者ではブロックできないのでアタックは確定。相手は女人像でブロックでライフは4のまま。

ここで選択肢は2つ。

メインで破滅の刃を打つか、相手のドロー前に打つか。


自分のデッキはラクドスアグロです。レシピとその後の彼の選択も載っているのでよかったら見に行ってみて下さい。


とりあえず選択肢は最後の行に書かれてる通り、「破滅の刃をいつ撃つか」という部分だけになります。
もっとわかりやすく書くと、「アタック後の自分のターン中に撃つか」(プランA)「相手のターンに入ってから撃つか」(プランB)の二択です。(自ターンのアタック前に撃つことはアタック後に撃つよりも相手の選択肢が増えるだけなので除外。)

とりあえず相手の選択肢からすると、暗殺者の攻撃をスルーして次のアップキープに女人像をサクるか、女人像で暗殺者をキャッチしてアップキープに2点くらうかの選択になる可能性が高いので、多くの場合はライフ2で声またはトークンが残る、と考えていいでしょう。プランBでいった場合、相手が火力警戒して女人像でキャッチのあと復活の声をサクる可能性もありますが、そうなったらほぼ勝ちと考えていいと思います。

各プランはそれぞれその後のシチュエーションを見るとメリット、デメリットがあるのが面白いところです。
プランAは「これを引かれたら負け」という選択肢が多くてリスクが高いかわりに「ターンが帰ってきたら状況的にほぼ勝ち」という「尖ったプラン」で、プランBは「後の展開が必ずしも有利になるとは限らないが、少なくともこのターンは負けない」という「丸いプラン」と考えることができます。


とりあえずこのターンには勝てないので、次のターンが始まる時点でどういう状況になっているか、という話になってきます。
それには相手の行動がどうなるかという話ですが、まずは相手の引いたもの次第、ということになります。

現時点でわかっている「引かれたら負け確定」なものは

・本体火力(あるとしたら2点以上は入るはず)
・速攻持ちクリーチャー(同じくパワー2以上)、《歓楽者ゼナゴス》も含む
・《ドムリ・ラーデ》、かつ+能力でプレイ可能な速攻クリーチャーをめくられる

になります。この場合は仕方ないと割り切るしかないです。

残りのもので考えると、プランAでいった場合、相手の場に1/1のエレメンタルトークンが残っていて、相手のライフは2になります。この場合、相手に「引かれたら負け」なものは、上の3つに加えて

・クリーチャー(速攻なし)
・《変わり谷》
・《ドムリ・ラーデ》からプレイ可能なクリーチャーをめくられる
・トークンのパワーが上昇するもの(強化スペルはほぼないとして、ありうるのが《歓楽の神ゼナゴス》)
・1点火力、主に《紅蓮の達人チャンドラ》

になります。
これ以外だったら、暗殺者を除去できるもの(ミジウムの迫撃砲など)を引かれたら、この場は凌げるもののその後はかなり苦しくなります。

プランBでいくとこれらを引かれてもこのターンは生き残れますが、盤面としては

・復活の声によるエレメンタルトークン2体
・相手が引いていた場合のパーマネント

が残ります。

普通に考えると厳しい盤面に見えますが、相手のライフは2まで減っている以上、その後は毎ターン暗殺者をキャッチしつつアップキープに1体サクる必要があるので、凌ぐだけでもかなり苦しいように見えます。さらに自分の引き次第では勝ちに繋がるわけで、その可能性も高いです。

ただ、相手にクリーチャーを引かれていると、かなり苦しくなることも事実です。1体引かれていたら次に暗殺者が殴ったらトークンと相討ち、さらにアップキープでトークンもう1つをサクり、残った生物はほぼ確実にパワー2以上なのでその時点で負ける可能性はかなり高いです。仮に引かれたものが《ボロスの反攻者》だった場合、アタックすらできません。

これを振り返ってどちらを取るか、という選択になるのですが、両者を見比べると、プランAの場合は即負けに繋がる選択肢の数が多いからその確率は高いこと、プランBで負けるパターンはプランAでも負けてるパターンになるので、自分の次のドローに賭けられる確率の高いプランBを選択する方がいい、というのがオレの考えた結論です。


ただ、これは非常に難しいところです。
何しろラクドスアグロを使うなら、開始時からのゲームプランは「尖った選択肢」を取り続けるものなので(丸い選択肢を取り続けて勝てるデッキではない)、その考え方でいけばプランAでいきたくなる気持ちはよくわかります。正直このシチュエーションだけを抜き出して考えれば、普段から丸い考えをするタイプのオレの場合はプランBを考えますが、ゲーム開始時からお互いの引きと相手のプレイングがほぼ変わらなかったとして自分がこのゲームをやっていたら、この状況を作り出せる盤面まで持っていけたかというのは怪しいです。もっと不利になっている、あるいは既に負けているパターンも考えられます。
そういう意味では自分の中で急にプランを変更することはかなり難しいことです。ましてや試合中なのでそう多くの考慮時間を取ることはできません。短い時間の中で難しい選択を迫られたとき、急に考え方を変えるのは非常に難しいことです。

それから、《復活の声》というカードを相手にしたときの難しさもここには垣間見ることができます。
あのカードの誘発能力を見たときに、誰もが思うことは「相手のターンにインスタントを撃って、トークンの数を増やしたくない」ということです。目に見えてわかりやすいアドバンテージを相手に与えるわけですから。ただ実際にこのシチュエーションの場合、相手がクリーチャーを引いていなかったら、相手の生き残るための制約条件からすると、次に暗殺者で殴ったら片方のトークンでチャンプブロックし、もう片方を次のアップキープにサクらなければならないので、そうデメリットになるわけではないんです。もちろんクリーチャーを引かれていたらターン返せば負けの状況になるので自分のトップに託すしかないわけですが、特に今回のような細かいダメージ計算が絡んでくる場合、時として「無意識的な錯覚によって誤った選択肢を取らせる」可能性も出てきているように思えました。もしかすると、このカードの強さ(いやらしい言い方をすればこのカードが高い理由)は、こんな部分にもあるのかもしれません。

今回は選択肢としてはプランBの方が正しいのではないかと個人的には思いますが、恐らくプレイヤーの間で意見が分かれる判断だと思います。気づいていない考え方もありそうですし、勝負の「流れ」というものもあるので、なかなかに難しいです。それがマジックの面白さでもあるんですが。


明日は横浜ホビステのゲームデイ行く予定です。スリーブ入れ替えなきゃ。

では今回はこのへんで。

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