予兆もない嵐だった>挨拶

いつもなら禁止改訂はもうちょっと後のタイミングになるところでしたけど、昨日の夜に「これから○時間後に発表します」みたいなアナウンスあって、いつもと違うなーとは思ってました。昨日はそれ見て寝たんですが、どうやらその後発表がさらに早まったらしく、言われてみればこれまでになかったような話です。

で、朝起きてみたらなんとスタンダードで3枚もの禁止カードが!
《密輸人の回転翼機》《反射魔道士》《約束された終末、エムラクール》の3つが次環境から使えなくなりました。

はい。正直「ノーチェンジ」しかないと思ってたのでビックリしまくりで朝からずっと動揺してましたw
今のスタン環境って(オレが全然勝ててないのはおいといてw)禁止するほどのカードがあったかなというと正直浮かばなかったんですよ。最初の頃からGPでトップ8で32枚入ってるとかいう異常とも言える事態ではあったんですけど、それでも2マナ以内のそこそこ汎用性の高いインスタントで除去れるカードではあったし、何よりも「次セットで対策は考える」的なアナウンスがあって現に霊気紛争で《致命的な一押し》なんていうガン刺さりするカードが出たわけですから、これで充分だと思ってました。

反射魔道士については・・・みんな言ってる通り「バント中隊のときに禁止にしてよかった」って意見の方がしっくりきましたw それでも「本来なら3ブロックでスタン落ちするのが前提で作られたカードだったのがスタンを4ブロックに改訂したから早めに退場させることにした」って意見を見たら少し納得できました。
強いのは間違いなく強いです。実は2ターン目からコプター→反射魔道士→老いたる深海鬼って繋ぐデッキ考えてた最中だったので、いろいろな意味で「やられた」って気分ですw

そして最後がエムラクールです。
これが禁止された理由っていうと、正直緑黒昂揚の「墓地に7種類貯めて6マナでプレイする」「ウルヴェンワルド横断から持ってきて即キャスト」「墓地に落ちてもリリアナで回収してプレイ」が強すぎた、という話ではない気がします。これらは下準備が必要な作業でしたし、それが整うまで長引くゲームだったら文句が出るほどのものでもない、という印象です。

これが禁止されたのは、どう考えても霊気池の驚異デッキが暴れすぎたせいでしょう。最近の上位入賞デッキにもかなり数多く見られましたし、最速で4ターン目に霊気池から着地する、なんて話もザラです。
強力なカードなのでキャストして通ったらそのままゲームが終わる代物、ではあるんですが、普通に唱えたらそれも結構ターンが過ぎた後になります。ただそれがゲーム始まって4,5ターン目に起きたらさすがにどうよって話になるでしょう。

ただこれについては、「なんで霊気池の方が禁止じゃないの?」って疑問も残ります。

確かに霊気池デッキの構成を見たら、最初期からとにかくエムラクールが3~4枚積まれてるカードで、「暴れすぎたデッキの中核カード」としてマークされた、というのもなんとなく想像はつきます。たださっきも書いたように「素のコストを払って少し遅いターンに出てくる分には問題ないレベルのカード」とも考えられると思います。

この理由ですが、コプターが禁止になったことを受けての話だと思います。
よく考えてみると、コプターは「最新セット発売からわずか3か月で禁止に指定されたカード」ということになります。これって今までのマジックの歴史からしてもかなり異常な部類の話になります。
これまでのマジックのポリシーからすると「禁止カードが出てしまうのは製作者の失敗。できるだけ禁止になるカードは作らないようにする」というものがあったのですが、そのこともあって前回のスタンダードの禁止指定はかなり前に遡ることになります。
今回は社長が以前から変わったのでこれまでのポリシーを引き継ぐわけではないという話も出ていますが、それでも「次のセットが出るタイミングで禁止になる」ということは「このカードを作ったのは失敗だった」という話になります。

で、もしここに同じくカラデシュに収録された《霊気池の驚異》まで加わってしまうと・・・そうです。カラデシュが「作るべきでないカードを2種類も収録した問題セット」となってしまう、という話です。

恐らく今回はこの形になってしまうことを嫌がって、霊気池ではなくこれより以前に収録されたセットの中から、現在の霊気池デッキが機能しなくなるようなカードを選んで禁止にした、という話じゃないかと考えました。もちろん証拠は何もないのでただの素人の推測ではあるのですが。

そう考えると、少し時間が経ってなお霊気池の驚異デッキがスタン環境で猛威を振るった場合、今度こそ霊気池自身が禁止になる可能性は普通に考えられると思います。今でもエムラが抜けたところにウラモグ入れたり《荒廃の双子》あたり入れたら普通に強そうですし。

そんなわけで、もしかしたら霊気池が禁止になってエムラクールが解禁される、なんてことが今後の禁止改訂で起こるかも、とか思いました。もちろん可能性が高いとは言えませんが。
オレ自身単純にエムラクール好きだからまたスタンで使いたいと思ったりもしたわけですが、使えないなら下環境で入れることを考えようと思います。


なんか思ったより長くなったなw

では今回はこのへんで。

コメント

nophoto
とおりすがり
2017年1月11日0:11

>>「素のコストを払って少し遅いターンに出てくる分には問題ないレベルのカード」とも考えられると思います。

遅いコントロールデッキはこれに即時却下できないと負け確みたいなもんですからね
遅いから霊気池に対処できたとしてもそのうち素出しされてしまう

AOH
2017年1月11日1:26

《致命的な一押し》なんていうガン刺さりするカードが出たわけですから、これで充分だと思ってました。

個人的な意見ですが。。。
コプターに対処できるね!
捉えもアヴァシンもギデオンデーモンもトラッカーも全部素通しだけどね!
は、使えるのかそれ?って気持ちのほうが強いっすね。
パーマネントのほうがスペルの何倍も「いつ引いても強い」ので、限定的な除去は正直実践レベルにないと思ってたりします。
個人的な意見はお膳立てができるビートかテゼレットトと組み合わせるか、サイドカードかと思ってます。

関東の遅刻魔
2017年1月11日19:27

>とおりすがりさん
そうですね。ある意味対青系コントロールの切り札みたいに思ってました。「重いカードだから出てくるまでに相手を倒すことも可能」という意味ではあまりに早く唱えられないとしならそこまで問題になるカードなのかなとは思います。もちろん唱えたら強いのは間違いないですけど。


>AOHさん
今の環境だと除去の種類は「軽くて対処できる範囲と対処できない範囲が分かれるもの(闇の掌握とか)」と「何でも除去できるけど重めでタイミングも限られるもの(破滅の道とか)」に分かれてると思います。そりゃ全部に対処できれば強いですけど、今の環境で黒いデッキは闇の掌握をかなりの枚数取ってることを考えると(今は息してないので少し前の話になりますがw)、同じような傾向のメタが続くなら普通にメインに入ると思いました。闇の掌握との枚数は考えるところですが。

デッキとしては紛争を達成しやすいかどうか(未開地みたいなすぐサクれるカードが入ってるか、など)で話が変わってくると思います。少し前の環境にこれがあったらサイドカードと考えそうだとは思いますけど、ここからどうなるか・・・。《ヤヘンニの巧技》がどれだけ刺さるかでも左右されそうな気がします。

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