ありがとう、建さん!!
2010年9月29日 野球 コメント (4)というわけで今日は、「建さん」こと高橋建投手の引退試合でした。
できることなら広島まで行って見たいというのがファンの本音なんですけど、現実の壁ってやつはなかなか分厚いもんでさすがに断念しましたw それでも家で見られるのって幸せです。
今日の試合の始球式は建さんのお嬢さん二人が務められるということだったので、意地でも見たくてちょっと頑張って帰ってきましたw
結果1クレだけやる予定のQMAもスルー。うーん残念。
放送始まるギリギリに帰れたこともあって、始球式に間に合いました。
バッテリーをお嬢さん方で務められるということで楽しみに見てたんですけど、なんと打席には建さんが立つというサプライズ!!なかなかこういう形って見たことないので驚きました。
結局投球が思いっきり外れてしまったものの、建さんがボールを足で止めてスイング。先発のときにホームランを何本も打った綺麗なスイングは健在でした。
試合はライト前ヒットを止めようとしてギャンブルした廣瀬が賭けに負けたり、センター天谷が追いついたように見えた打球を取れなかったりで4失点。やっぱりセンターの守備を見ると赤松の偉大さを思い知らされます。よく「足や守備はいいけど打てないから得点に貢献できてない」って言われますけど、「普通の野手なら追いつけない打球をアウトにすることで減らしている失点、およびファインプレイによって作り出すいい流れ」という面で、やっぱり「勝ちたいならセンターは赤松にするべき」だという自分の意見に自信が持てました。
試合は、横浜先発の加賀に3回までうまく抑えられていたものの、4回にヒット2本から栗原のショート手前にイレギュラーバウンドした打球が抜けたことによるタイムリーヒットで1点、さらに続く嶋のホームランでたちまち同点に追いつきました。
やっぱり建さんと同じ年に入団した嶋、思うところはあったんでしょうね。まさに餞の一発という感じの、完璧な当たりでした。
3回までの加賀が凄くいい球を投げていて、コースにビシビシ決まってたはずなのに、この回からは甘い球がかなり増えてきていて、そこを打たれていたように見えました。結局5回にもピンチを招いて降板、あとの投手陣も若手だったりで失点を重ねていました。
ただ前にも丹依悠。さんのとこにコメントで書いたんですけど、横浜の失点が多い理由は守備面の問題にある、と改めて感じました。
もちろん打たれる投手にも問題はあるはずですけど、見ていると「中日や阪神相手だったらアウトにされている打球」がことごとくヒットになっていて、それが点に繋がっていました。
この差は選手個人の身体能力とか技術とかじゃなく、「データに基づいたポジション取り」のように見えた部分が多かったです。
簡単にいうと二遊間、一二塁間の打球。普通ならここを守る選手の真ん中に飛んだ打球は、よほど弱くない限りは抜けてヒットになるものです。それが阪神やら中日相手の場合は「なぜかそこに野手がいる」ことが多く、本来ならヒットになるコースの打球を処理されてアウトになるケースが非常に多いです。
昔、巨人時代の仁志が絶妙なポジション取りで打球を処理し、「なぜお前がそこにいるんだ」って言われてたことがありましたけど、まさにそれと同じ状態。情報データを活用できる時代になったとなると、その気になれば誰でもできる内容になってきた、ということなんでしょうかね。さすがに荒木、平野、鳥谷あたりが全部センスだけでやってるとは思えないです。
言ってしまうと広島の場合も少し弱い部分ではあるんですよね。東出や梵がいいところを守っていて打球を処理できることもありますけど、どちらかというとこの2人の場合は身体能力にものを言わせた守備範囲の広さで押さえてる感じがあります。
もちろん守備位置についての確認もしてるでしょうけど、以前に比べて特に最近は「セカンドベース上を抜ける打球を梵が追いついてアウトにした」プレーが少ない気がするんですよね。あと一二塁間。セカンド東出、ファースト栗原だった去年はよく押さえてた気がしたんですけど、今年は栗原がサードに回ったせいか、あの方向の打球がヒットになりやすいように思えました。
今年は飛ぶボールを使っていたのに、選手のホームラン数はリーグ最少。となるとやっぱり守備を堅くして失点を減らしつつ、自軍はヒットと機動力を絡めて点を取る作戦に出るのが勝つために必要な作戦、ということになるでしょうね。
投手陣についても、特定の誰かに頼るのではなく、そこそこ能力のある投手陣を全体の疲労度を分散させつつうまく運用することが必要になってくるでしょう。つまりその理論をしっかり理解しているコーチが必要、ということですね。ブラウン政権のときにやってたこの手法ですけど、幹英コーチがいれば再現は可能なのかな?
さて、けっこう脱線してましたw
そんなこんなで守備面の問題やらフォアボールやらあって大量リードした8回、ついに建さんの登板がやってきました。
対戦相手は先頭打者のカスティーヨ。全部ストレートだったんですけど、球速は142キロを記録。カスティーヨも最後は空振りしてくれました。いい人だなぁ。
試合は最後に、またも建さんと同期の横山が出てきて3人で終了。このあとは建さんの引退セレモニーでした。
よくよく思い返すと建さんが入った1995年のドラフトって、相当な当たり年でした。
1位から順に、山内、嶋、朝山東洋、建さん、横山、田村恵、井上煌千と、全員一軍で見た覚えがあります。新人王の山内、首位打者の嶋(ちなみに入ったときは投手)、現在抑えの横山、そして建さんと、印象に残る選手がかなり多いです。
そして僕がドラフトを見始めた最初の年だということもあり、思い入れはかなり強いです。田村も人間離れした股関節の柔らかさの持ち主で頭脳的なリードしてたし、引退してからは九州担当スカウトとしていい選手を送り込んでくれてます。上野とか今村とか担当だったかな?
朝山も普通なら一発で選手生命が終わりそうな怪我を何度もしながら(知ってるだけで半月版損傷⇒除去、両足アキレス腱断裂、足の靱帯断裂)当時最強の外野陣(緒方、前田、金本)に挑んでいた選手でした。怪我がなければもっと活躍できたはず、という表現を前田を引き合いに出してよく言われてましたね。
ちなみに今は二軍の打撃コーチで、岩本をノーステップ打法で開花させました。
前にも書きましたけど、ドラフトでの入団時から知っていて、大きな怪我もなく活躍してきた選手の引退を見るのは、今回の建さんが始めてだったと思います。
今後のお話はまだ全然聞いたことがありませんが、できることなら投手コーチとしてまたカープを支えてもらいたいものです。人柄は凄くいいし、なによりアメリカまで行って投手の運用についてはよく知ってるはずですから。
前に建さん引退のニュースが出たときには書かなかった言葉で、締めさせていただきたいと思います。
建さん。16年間お疲れ様でした。いい試合をたくさん見せて下さって、本当にありがとうございました。
では今回はこのへんで。
できることなら広島まで行って見たいというのがファンの本音なんですけど、現実の壁ってやつはなかなか分厚いもんでさすがに断念しましたw それでも家で見られるのって幸せです。
今日の試合の始球式は建さんのお嬢さん二人が務められるということだったので、意地でも見たくてちょっと頑張って帰ってきましたw
結果1クレだけやる予定のQMAもスルー。うーん残念。
放送始まるギリギリに帰れたこともあって、始球式に間に合いました。
バッテリーをお嬢さん方で務められるということで楽しみに見てたんですけど、なんと打席には建さんが立つというサプライズ!!なかなかこういう形って見たことないので驚きました。
結局投球が思いっきり外れてしまったものの、建さんがボールを足で止めてスイング。先発のときにホームランを何本も打った綺麗なスイングは健在でした。
試合はライト前ヒットを止めようとしてギャンブルした廣瀬が賭けに負けたり、センター天谷が追いついたように見えた打球を取れなかったりで4失点。やっぱりセンターの守備を見ると赤松の偉大さを思い知らされます。よく「足や守備はいいけど打てないから得点に貢献できてない」って言われますけど、「普通の野手なら追いつけない打球をアウトにすることで減らしている失点、およびファインプレイによって作り出すいい流れ」という面で、やっぱり「勝ちたいならセンターは赤松にするべき」だという自分の意見に自信が持てました。
試合は、横浜先発の加賀に3回までうまく抑えられていたものの、4回にヒット2本から栗原のショート手前にイレギュラーバウンドした打球が抜けたことによるタイムリーヒットで1点、さらに続く嶋のホームランでたちまち同点に追いつきました。
やっぱり建さんと同じ年に入団した嶋、思うところはあったんでしょうね。まさに餞の一発という感じの、完璧な当たりでした。
3回までの加賀が凄くいい球を投げていて、コースにビシビシ決まってたはずなのに、この回からは甘い球がかなり増えてきていて、そこを打たれていたように見えました。結局5回にもピンチを招いて降板、あとの投手陣も若手だったりで失点を重ねていました。
ただ前にも丹依悠。さんのとこにコメントで書いたんですけど、横浜の失点が多い理由は守備面の問題にある、と改めて感じました。
もちろん打たれる投手にも問題はあるはずですけど、見ていると「中日や阪神相手だったらアウトにされている打球」がことごとくヒットになっていて、それが点に繋がっていました。
この差は選手個人の身体能力とか技術とかじゃなく、「データに基づいたポジション取り」のように見えた部分が多かったです。
簡単にいうと二遊間、一二塁間の打球。普通ならここを守る選手の真ん中に飛んだ打球は、よほど弱くない限りは抜けてヒットになるものです。それが阪神やら中日相手の場合は「なぜかそこに野手がいる」ことが多く、本来ならヒットになるコースの打球を処理されてアウトになるケースが非常に多いです。
昔、巨人時代の仁志が絶妙なポジション取りで打球を処理し、「なぜお前がそこにいるんだ」って言われてたことがありましたけど、まさにそれと同じ状態。情報データを活用できる時代になったとなると、その気になれば誰でもできる内容になってきた、ということなんでしょうかね。さすがに荒木、平野、鳥谷あたりが全部センスだけでやってるとは思えないです。
言ってしまうと広島の場合も少し弱い部分ではあるんですよね。東出や梵がいいところを守っていて打球を処理できることもありますけど、どちらかというとこの2人の場合は身体能力にものを言わせた守備範囲の広さで押さえてる感じがあります。
もちろん守備位置についての確認もしてるでしょうけど、以前に比べて特に最近は「セカンドベース上を抜ける打球を梵が追いついてアウトにした」プレーが少ない気がするんですよね。あと一二塁間。セカンド東出、ファースト栗原だった去年はよく押さえてた気がしたんですけど、今年は栗原がサードに回ったせいか、あの方向の打球がヒットになりやすいように思えました。
今年は飛ぶボールを使っていたのに、選手のホームラン数はリーグ最少。となるとやっぱり守備を堅くして失点を減らしつつ、自軍はヒットと機動力を絡めて点を取る作戦に出るのが勝つために必要な作戦、ということになるでしょうね。
投手陣についても、特定の誰かに頼るのではなく、そこそこ能力のある投手陣を全体の疲労度を分散させつつうまく運用することが必要になってくるでしょう。つまりその理論をしっかり理解しているコーチが必要、ということですね。ブラウン政権のときにやってたこの手法ですけど、幹英コーチがいれば再現は可能なのかな?
さて、けっこう脱線してましたw
そんなこんなで守備面の問題やらフォアボールやらあって大量リードした8回、ついに建さんの登板がやってきました。
対戦相手は先頭打者のカスティーヨ。全部ストレートだったんですけど、球速は142キロを記録。カスティーヨも最後は空振りしてくれました。いい人だなぁ。
試合は最後に、またも建さんと同期の横山が出てきて3人で終了。このあとは建さんの引退セレモニーでした。
よくよく思い返すと建さんが入った1995年のドラフトって、相当な当たり年でした。
1位から順に、山内、嶋、朝山東洋、建さん、横山、田村恵、井上煌千と、全員一軍で見た覚えがあります。新人王の山内、首位打者の嶋(ちなみに入ったときは投手)、現在抑えの横山、そして建さんと、印象に残る選手がかなり多いです。
そして僕がドラフトを見始めた最初の年だということもあり、思い入れはかなり強いです。田村も人間離れした股関節の柔らかさの持ち主で頭脳的なリードしてたし、引退してからは九州担当スカウトとしていい選手を送り込んでくれてます。上野とか今村とか担当だったかな?
朝山も普通なら一発で選手生命が終わりそうな怪我を何度もしながら(知ってるだけで半月版損傷⇒除去、両足アキレス腱断裂、足の靱帯断裂)当時最強の外野陣(緒方、前田、金本)に挑んでいた選手でした。怪我がなければもっと活躍できたはず、という表現を前田を引き合いに出してよく言われてましたね。
ちなみに今は二軍の打撃コーチで、岩本をノーステップ打法で開花させました。
前にも書きましたけど、ドラフトでの入団時から知っていて、大きな怪我もなく活躍してきた選手の引退を見るのは、今回の建さんが始めてだったと思います。
今後のお話はまだ全然聞いたことがありませんが、できることなら投手コーチとしてまたカープを支えてもらいたいものです。人柄は凄くいいし、なによりアメリカまで行って投手の運用についてはよく知ってるはずですから。
前に建さん引退のニュースが出たときには書かなかった言葉で、締めさせていただきたいと思います。
建さん。16年間お疲れ様でした。いい試合をたくさん見せて下さって、本当にありがとうございました。
では今回はこのへんで。