《糾弾》と《流刑への道》の選択
2009年3月27日 MTG コメント (11)なんかすーさんとこで出た話題が面白そうだから許可なく書いてみようと思いました(笑)
ぶっちゃけた話「どっちが強い?」と聞かれると、簡単には答えられない問題だと思います。正直言って1マナでほぼ問題なくクリーチャー1体を除去できる呪文が弱いわけはないですし。
では、それぞれについて書いてみましょう。
《糾弾/Condemn》 (白)
インスタント
・攻撃クリーチャー1体を対象とし、それをライブラリーの一番下に置く。そのコントローラーは、そのタフネスに等しい点数のライフを得る。
《流刑への道/Path to Exile》 (白)
インスタント
・クリーチャー1体を対象とし、それをゲームから取り除く。そのコントローラーは、自分のライブラリーから基本土地カードを1枚探し、そのカードをタップ状態で場に出し、その後自分のライブラリーを切り直してもよい。
それぞれについて、メリットとデメリットを書いてみましょう。
・共通
○ 1マナでクリーチャー1体を対処できる(プロテクション、被覆は無視)
○ 「破壊」ではないから、「破壊されない」クリーチャーや再生つきのクリーチャーでも対処できる
○ 白マナを1つ残しておくだけで相手が警戒する=ブラフをかけやすい
× 《呪文づまりのスプライト》が1匹だけで出てもカウンターされる
《糾弾》
○ アタッククリーチャー指定後にしか使えないから、通ったら追加の脅威が攻めてくることはほとんどない
× ライフを回復される
× アタックしてこないクリーチャーには対処できない
× 戦闘フェイズ前にハンデスされると、対応して除去に使うことができない
× ライブラリーの下に送るので、そのあとシャッフルされると再び引かれる可能性がある(追加:経験あり)
《流刑への道》
○ いつでも使えるので、対象にできるならどのクリーチャーも除去できる
○ リムーブされるので、《願い》などのゲーム外に干渉できるカードがなければ、そのゲーム中は脅威がひとつ減る
× 相手に土地が出る=マナが伸びる
こんなところでしょうか?
少し重箱の隅をつついた気もしなくはないですが、見落としてる部分があったら指摘していただけると助かります。
ざっと挙げた部分で考えると、どちらを選択するか、を考えるうえでのポイントは
・除去できる対象とタイミング
・デメリットとしての土地ブーストとライフゲイン
というところですね。わざわざメリットとデメリットを挙げる必要がない気がしてきました(笑)
よくある例で考えると・・・
・こっちのクリーチャーをパクって、攻めてこない《誘惑蒔き》
・場にいるだけで相手に有利に働く《皺だらけの主》《ブレンタンの炉の世話人》
・出てはきたけど自分は殴らずにトークンに任せる《ラッカ・マー》
・こっちのライフが残り2のときにフルタップで出てきた《包囲攻撃の司令官》
・アップキープに相手の場に出てきた《霧縛りの徒党》
・前のターンにクリーチャー出した相手が撃ってきた《思考囲い》
これらの場合、《流刑への道》だと、その邪魔なクリーチャーは除去できます。
《糾弾》を使っていた場合、歯軋りしながらハンドに握り締める場面になるでしょう。
ただ、次のような場面だとどうでしょう
・おもむろに殴ってくる《地獄火花の精霊》《地獄の雷》
・4/4に膨れあがっている《運命の大立者》
・コントロール系のデッキで殴ってくる《台所の嫌がらせ屋》《叫び大口》
・相手が土地事故、または複数マリガン後で中型クリーチャーが攻撃
放置しておくと危険なクリーチャー。しかしうっかり《流刑への道》を撃ってしまうと、次のターンに1マナ分ブーストした結果、脅威が1ターン早く降り立つことになりかねません。
赤系のデッキなら《復讐の亜神》が出たり、大立者が最終形態になったりしますし、事故った相手は立ち直り、コントロールに至っては最悪《残酷な根本原理》につながる危険性すらあります。
ただこのマナブースト、序盤にされたら脅威ではありますけど、終盤は土地が1枚増えたところであまり変わりなかったり、うまくいくと相手のライブラリーに基本土地が残ってなかったりもします。
《糾弾》のライフゲインについては、それほど気にする点ではなさそうです。自分が有利になれば1ターン勝つのが遅くなるだけだし、そもそもライフレースが重要なデッキなら入れなければいいだけです。
結局最後は
「攻撃時以外でも除去したいクリーチャーがいるか」
と
「相手にマナブーストさせるのが恐くないか」
の2点の天秤、ということになるでしょうね。
ウィニー系のデッキ相手なら土地が伸びても単体のパワーがそう上がるわけではないですし、そもそもそういうデッキには1マナの単体除去の選択よりも全体除去を考えた方が建設的でしょう。
簡単に言うと「何に対して撃ちたいか」「どのデッキのどのクリーチャーを警戒して対策するか」といったところでしょう。
自分が使うデッキの構成によっても変わりますし、対戦相手が使うデッキによっても変わります。それを見極めて選ぶ必要がありそうです。個人間では意見が割れそうですね。
一番大事なのは、自分がそのカードを使う意図を、自分でしっかり持っておくこと。そしていろいろ試してみて、物事を柔軟に考えること、だと思います。
ふと思い出したんですけど、コンフラックス入る前に《糾弾》ってそれほど使われてた印象はないんですよね。最近は《流刑への道》が流行ってるから比較対象として見ることは結構あるけど、それまでを考えると除去としての位置づけが違うのかもしれません。
比較するなら《糾弾》より《恐怖》の方がいいのかも?
個人的にはカメコロにハンマーつけて《糾弾》スタックで全力パンプしたらライフが53点増えたいい思い出があります(笑)
では今回はこのあたりで。
ぶっちゃけた話「どっちが強い?」と聞かれると、簡単には答えられない問題だと思います。正直言って1マナでほぼ問題なくクリーチャー1体を除去できる呪文が弱いわけはないですし。
では、それぞれについて書いてみましょう。
《糾弾/Condemn》 (白)
インスタント
・攻撃クリーチャー1体を対象とし、それをライブラリーの一番下に置く。そのコントローラーは、そのタフネスに等しい点数のライフを得る。
《流刑への道/Path to Exile》 (白)
インスタント
・クリーチャー1体を対象とし、それをゲームから取り除く。そのコントローラーは、自分のライブラリーから基本土地カードを1枚探し、そのカードをタップ状態で場に出し、その後自分のライブラリーを切り直してもよい。
それぞれについて、メリットとデメリットを書いてみましょう。
・共通
○ 1マナでクリーチャー1体を対処できる(プロテクション、被覆は無視)
○ 「破壊」ではないから、「破壊されない」クリーチャーや再生つきのクリーチャーでも対処できる
○ 白マナを1つ残しておくだけで相手が警戒する=ブラフをかけやすい
× 《呪文づまりのスプライト》が1匹だけで出てもカウンターされる
《糾弾》
○ アタッククリーチャー指定後にしか使えないから、通ったら追加の脅威が攻めてくることはほとんどない
× ライフを回復される
× アタックしてこないクリーチャーには対処できない
× 戦闘フェイズ前にハンデスされると、対応して除去に使うことができない
× ライブラリーの下に送るので、そのあとシャッフルされると再び引かれる可能性がある(追加:経験あり)
《流刑への道》
○ いつでも使えるので、対象にできるならどのクリーチャーも除去できる
○ リムーブされるので、《願い》などのゲーム外に干渉できるカードがなければ、そのゲーム中は脅威がひとつ減る
× 相手に土地が出る=マナが伸びる
こんなところでしょうか?
少し重箱の隅をつついた気もしなくはないですが、見落としてる部分があったら指摘していただけると助かります。
ざっと挙げた部分で考えると、どちらを選択するか、を考えるうえでのポイントは
・除去できる対象とタイミング
・デメリットとしての土地ブーストとライフゲイン
というところですね。わざわざメリットとデメリットを挙げる必要がない気がしてきました(笑)
よくある例で考えると・・・
・こっちのクリーチャーをパクって、攻めてこない《誘惑蒔き》
・場にいるだけで相手に有利に働く《皺だらけの主》《ブレンタンの炉の世話人》
・出てはきたけど自分は殴らずにトークンに任せる《ラッカ・マー》
・こっちのライフが残り2のときにフルタップで出てきた《包囲攻撃の司令官》
・アップキープに相手の場に出てきた《霧縛りの徒党》
・前のターンにクリーチャー出した相手が撃ってきた《思考囲い》
これらの場合、《流刑への道》だと、その邪魔なクリーチャーは除去できます。
《糾弾》を使っていた場合、歯軋りしながらハンドに握り締める場面になるでしょう。
ただ、次のような場面だとどうでしょう
・おもむろに殴ってくる《地獄火花の精霊》《地獄の雷》
・4/4に膨れあがっている《運命の大立者》
・コントロール系のデッキで殴ってくる《台所の嫌がらせ屋》《叫び大口》
・相手が土地事故、または複数マリガン後で中型クリーチャーが攻撃
放置しておくと危険なクリーチャー。しかしうっかり《流刑への道》を撃ってしまうと、次のターンに1マナ分ブーストした結果、脅威が1ターン早く降り立つことになりかねません。
赤系のデッキなら《復讐の亜神》が出たり、大立者が最終形態になったりしますし、事故った相手は立ち直り、コントロールに至っては最悪《残酷な根本原理》につながる危険性すらあります。
ただこのマナブースト、序盤にされたら脅威ではありますけど、終盤は土地が1枚増えたところであまり変わりなかったり、うまくいくと相手のライブラリーに基本土地が残ってなかったりもします。
《糾弾》のライフゲインについては、それほど気にする点ではなさそうです。自分が有利になれば1ターン勝つのが遅くなるだけだし、そもそもライフレースが重要なデッキなら入れなければいいだけです。
結局最後は
「攻撃時以外でも除去したいクリーチャーがいるか」
と
「相手にマナブーストさせるのが恐くないか」
の2点の天秤、ということになるでしょうね。
ウィニー系のデッキ相手なら土地が伸びても単体のパワーがそう上がるわけではないですし、そもそもそういうデッキには1マナの単体除去の選択よりも全体除去を考えた方が建設的でしょう。
簡単に言うと「何に対して撃ちたいか」「どのデッキのどのクリーチャーを警戒して対策するか」といったところでしょう。
自分が使うデッキの構成によっても変わりますし、対戦相手が使うデッキによっても変わります。それを見極めて選ぶ必要がありそうです。個人間では意見が割れそうですね。
一番大事なのは、自分がそのカードを使う意図を、自分でしっかり持っておくこと。そしていろいろ試してみて、物事を柔軟に考えること、だと思います。
ふと思い出したんですけど、コンフラックス入る前に《糾弾》ってそれほど使われてた印象はないんですよね。最近は《流刑への道》が流行ってるから比較対象として見ることは結構あるけど、それまでを考えると除去としての位置づけが違うのかもしれません。
比較するなら《糾弾》より《恐怖》の方がいいのかも?
個人的にはカメコロにハンマーつけて《糾弾》スタックで全力パンプしたらライフが53点増えたいい思い出があります(笑)
では今回はこのあたりで。