たぶん長文になります>挨拶


せっかくの機会なので、たまには少し真面目なことを書こうかと。


明日からいよいよグランプリ京都が始まりますね。参加される方は頑張ってきてください。

で、グランプリのたびに「持ち物がなくなった」という話が出てくるので、今回はそれに関して思ったことを書こうと思います。


今回はレガシーのグランプリということで、これまでのグランプリに比べると、会場にいる方々が持ち歩いてるデッキやトレードファイルなど、単価が高いものが非常に多くなってます。逆に考えれば、盗もうとする輩からすると「絶好の稼ぎ時」なわけで、今まで以上に盗難が起こる確率は高くなると思われます。

これ書いてるオレもかつて持ってるカードの多くを盗まれたせいで非常に辛い思いをしたことがあるので、同じようなことになる方が少しでも少なくなるように、と思って書くことにします。
ただ実際にはそこまで詳しく知っているわけではないので、大会とかで見かけたときに「これって危ないな」と思ったことを中心に書いていくことにします。


本編に入る前に。

これまで何度も「デッキ、カードファイル等が盗まれた」という案件がありましたが、自分の記憶の中では「窃盗を行った犯人が捕まった」という情報は一度も聞いたことがありません。つまり犯人はほぼ確実に逃げ切っていると考えることができます。
そういう奴らが狙ってくる品物というと、どういうものになるか。

考えられるのは

・なくなってもすぐには気付かれにくいもの

・持ち運びしていてバレにくいもの(≒簡単に隠せるサイズのもの)


である可能性が非常に高いです。具体的に言うと

・デッキの入ったデッキケース1つ
・トレード用と思われるカードファイル1冊


が狙われやすい
と想像します。極端な話、手に入れてからすぐ自分のバッグに入れたらその瞬間からバレなくなるわけですから。

そして、奴らが捕まらない理由として、盗んだ瞬間を誰も見ていないことが挙げられます。
だから実際に行う場合は、「盗まれる対象に意識が向いてない」こと、「複数ある中に紛れている」ことが狙い目になるわけです。

なので、ここを防ぐことを念頭に注意を払っておけば、かなりの確率で窃盗の被害を減らすことが可能でしょう。少なくとも「顔は見てるけど強引に奪われた」みたいな事案は全然聞いたことがないですし。言うならば「強盗」ではなく「コソ泥」に近いパターンだと思われます。


そこで行うべき具体的な行動を、これから挙げたいと思います。


1:持ち運ぶ荷物は1つにまとめておく

相手は注意が向いてる物に対しては狙おうとはしません。そうなると、複数の荷物を持ち歩いてたら、それぞれに払う注意が分散されるため、被害に遭う確率が高くなります。単純に「大きい荷物を2つだけ持ってる」とかだと狙われにくいと思いますが、試合が終わってトレードしてたりすると中身はどんどん広げていってしまいますから、物品の数は非常に多くなるわけで、その中から狙われることは容易に想像できます。
なので、注意を払う対象を少なくすることで、「相手が狙いにくくなる状況を作る」ことが可能になります。


2:荷物を体の一部に触れさせておく

忘れもしない2007年7月29日、オレが盗難に遭った日です。
あのとき試合中にカードが大量に入ってるバッグをそのまま盗まれたのですが、そのときはデッキケースと試合に使う物をテーブルの上に置いており、バッグは椅子の下に入れ、体のどこも触れていない状態でした。で、試合が終わったら、足元からバッグがなくなっている。後は会場を探し回っても見つからず、大会をドロップして警察に被害届を出しに行ったものの、いまだに戻ってきていません。

あのときからずっと気を付けているのが、「荷物は肌身離さないようにしておく」ことです。

とは言っても常に抱えておくのは大変なので、予防するのに有効な方法として、荷物の入ったバッグなどを足元に置き、両足で両脇から押さえる方法です。これだと荷物が不自然に動いたら確実に気づきますし、相手もわざわざ狙ってきません。もし可能なら、荷物を持つ際に使う紐などに足を通しておき、足を動かさないと荷物が動かない状態にしておくことができればなお安全です。言うまでもなくちゃんとフタはしておいてください。バッグのファスナーが空いてたらその隙間から盗むような奴もいる可能性は高いです。


3:必要最低限のもの以外は荷物の中に入れておく

最初に書いた通り、相手が一番狙いやすいのは「高価で持ち運びやすいもの」、つまりデッキケースです。スタンダードでも1デッキ数万円するところ、レガシーだったらそれこそ「車が1台買える」レベルですから、極端な話あいつらとしては「メインデッキでもサブデッキでも関係ない」わけです。

荷物が無くなったという話を聞くときに必ず言われるのは「バッグの中を見ても入っていない」という言葉です。普通に考えたら、バッグの中に仕舞ってないものは入っているはずがないわけですから、盗まれるのはバッグに仕舞うより前という話になります。
逆に考えるとバッグの中に仕舞ってしまえばより安全なわけです。あいつらもさすがに注意が散漫になってる相手の前でもわざわざバッグのファスナーを開けて中身を取り出すようなバレやすいことはしないしょうw

というわけで、試合、あるいはフリープレイで使用するデッキと小物以外はバッグの中に入れておいた方が盗まれにくいということです。もちろん入れたバッグは足元に置いてホールドです。


4:物を出したままどこかに行かない

これは店舗大会でよく見る事案なんですが、友達と一緒に大会に出てる人の場合、自分の試合が終わったら片付けをそっちのけで別のテーブルで行われている友達のゲームを見に行くことが非常に多いです。これは盗む側からすれば格好のチャンスです。なにしろ目の前のお宝に対して、持ち主が「注意を払っていない」どころか「その場にいない」わけですから。正直言ってこういうケース、めちゃくちゃ多いです。

片付けが面倒とかいうのもわかりますし、マジックは面白いゲームですから他の卓の面白そうな試合に興味が引かれるのもわかります。もちろん他の卓の試合を見ることは勉強にもなるし楽しいしでいいことだらけですが、その前に必ず、自分の荷物を片付けて、手元に置いておくようにすることを勧めます。


5:複数人で行動するとき、自分の荷物にだけは全部に意識を向ける

友達何人かと会場に来る人はかなり多いと思います。で、複数人で行動していると、その人数分だけ荷物の量は増えるわけで。
そうなるとだんだん湧いてくるのが「自分は見てなくても、他の誰かが見てくれているだろう」という意識です。

これは実は非常に危険です。物理的に言うと狭いスペースの中に複数人の目があるから当然狙いにくくなるはずですが、残念ながら人間はそこまで高性能にできていませんw 正直言って自分のものに意識を置くだけでほぼ精一杯、他人の荷物を全部把握できるような人はほぼいません。そうなると、当然「死角」が生まれてくるわけで、気づいたら「ねえ、これどこにあるか知らない?」「知らないよ」みたいな事案が発生してきます。
これは盗まれるというより置き忘れの紛失の方が可能性が高いですが、例えばトイレに行くときに「この荷物見といて」みたいに事前に声をかけて一時的に意識を向けてもらうことなら大丈夫ですが、そういった内容がないときに「他人が自分の荷物を見ていてくれている」という考えはやめておいた方が賢明です。自分のものは移動するたびに逐一確認する、これだけで結構なんとかなるケースは多いです。


本当はトレードについても「一度に不必要なほどのファイルを出さず、話し合って相手のリクエストがあったらバッグから出す」とか「一度に複数人の人とトレードしないで、やるなら一人ずつ」みたいな話もありますが、トレードには詳しくないのでそこはやめておきます。よく「3人と同時にトレード進行していたら、ファイルがひとつなくなった」なんて話もありますが、自分の注意を置ききれる範囲、数量は限られているので、できるだけ無理のない範囲で行うことをお勧めします。



文章が長くなったのでこのあたりにしておきます。
なんとなく書いてて抜けてる部分があるような気もしますが、ここに挙げた内容に気を付けておけば紛失に関するトラブルはかなり減ると思われます。少なくとも書いてるオレはこのあたりを気にし始めてから、幸運にも盗難、紛失の被害が出たことは一度もありません。

もしここに書いたこと以外に「この事案は危ない」「こういうことを心掛けるといいよ」みたいなことがありましたら、ぜひ書いて下さると助かります。間違いなく自分一人だけで補いきれるようなものではないので。
ここのコメでも、思いつかれた方のご自身の媒体でも、書かれるだけで助かる人は確実に出てきますから。


そんなわけで、皆さんが大会会場で楽しい時間を過ごせますように。


では今回はこのへんで。

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